和風パスタの引きつけ役ともなった不動の人気メニュー


1970年代後半から90年代にかけて日本でもパスタ文化がどんどん定着して行って、パスタ専門店までできるほどまでにすっかり定番化しましたね
それまでには相当の紆余曲折はあったと思いますけど、それでも様々な手法で開発されていくスパゲティーメニューは、今や海外からも結構評価が高いんだとか!
そんな中、あるメニューがきっかけとなって「和風パスタ」という新しい文化も生まれた訳ですが
その引きつけ役となった超定番メニューであるたらこスパゲティーが渋谷から全国に広まったんだそうですよ(@@)
このたらこスパゲティーの成功によって、シラスや納豆や味噌といった日本の食材を合わせた和風スパゲティーが、国内はもとより世界でも結構注目されているんだそうですよ☆
これも結構書いていることかも知れませんが、何でも最先端を走り続けていて先取りするというイメージも強い渋谷ですが、
じゃぁなぜにたらこスパゲティーが渋谷で生まれたのか、かなり疑問に思いますよね?
ということで、今回はたらこスパゲティーの誕生秘話に迫っていくことにしてみましょうか!
これを読んだら、きっとあなたもすぐにたらこスパゲティーが食べたくなるかも知れませんよ!(笑)


時は遡ること1953年(昭和28年)、それまではスパゲティーを初めとしたイタリア料理はまだ日本人の口には馴染みが薄かったころでした。
そんな頃の中央区田村町に、「Hole in the Wall」というユニークなネーミングのスパゲティーのお店が創業したんです!
その当時、アメリカ中央情報局の東京支局長の執事を務めていた、成松孝安さんという人が創業したお店で、
仕事上西洋料理に触れることが多かったこともあり、初めて食したスパゲティーの味に感動し、ミートソーススパゲティーを看板メニューとしていたんだそうですよ!
その味に感銘を受けたことから、日本独自のスパゲティーを生み出して身近に食してもらいたいという強い思いを受けて、様々な試行錯誤を重ねていきました!
スパゲティーをゆでる手法や、昆布粉を混ぜることで日本的な味になることを発見した成松さんが、
1963年(昭和38年)に、渋谷区の宇田川町に和風パスタの専門店として「壁の穴」というこれまたユニークな名前で開店させたのです!
そこに訪れたお客さんの1人から、「この食材でスパゲティーを作って欲しい」と、何とキャビアが持ち込まれました。
キャビアのパスタはたちまち好評になったものの、毎回高価な食材でスパゲティーを作ることはさすがに難しいということで、
何か代用できる食材はないかと模索していった結果、たらこを使うことを思いついたんだそうです☆
そのお店で試しにってことでたらこスパゲティーを出したところ、たちまち大評判になったんです。
キャビアよりもかなり手軽に仕入れることができ、海苔やイクラといった他の食材とも相性がいいこのスパゲティーの評判が評判を呼んで、
様々な種類のパスタ屋さんが続々とオープンしていった70年代や80年代にかけて、必ずと言っていいほどたらこスパゲティーが登場するようになったといいます!
つまり、キャビアの代替品としてたらこを使ったスパゲティーをいちばん最初に作ったのがこのお店だったので、渋谷が発祥になったということなんですね☆
さらに、この創業者の成松さんはとても研究熱心な人で、シラスやウニやキノコや納豆といったような丼やお茶漬け等の料理に合う食材なら、
スパゲティーに代用しても合うはずだということに気づいたそうで、たらこの他にこれらの食材を積極的に使ってオリジナルメニューを生み出したのもこのお店だったので、
和風パスタ文化を築いた元祖の専門店だと評価する人も多いんだそうですよ!


現在では当たり前のように、スパゲティー専門店だけでなくファミレスや大衆食堂はもちろんのこと、コンビニの弁当の人気メニューという座に君臨しているだけでなくて、
過程でも手軽に作れるようにとたらこパスタソースなるものも販売されるほどの定番中の定番の身近なメニューも実は渋谷で産声を上げていたと知れば、
たらこパスタに対する見方も変わったなんて人もきっと多いでしょうね♪
はい、私自身も何処でたらこスパゲティーが誕生したかなんて、そんなこと思いもつきませんでしたよほんと
宇田川町にあったお店は閉店してしまったものの、そこからほど近い道玄坂に「元祖たらこパスタ発祥の店、壁の穴」として現在でも営業していますし、
目移りしそうなほど和風パスタメニューの多さにどれも食べたくなってしまいそうです! もちろん私もご多分に漏れず、元祖のたらこパスタを味わいたくて行ってみましたが、濃厚なたらこのプチプチ感と海苔やバターとの相性も抜群で、一発でその味に魅了されてしまいましたよ!
ところで余談ですが、お店で出てくるたらこスパゲティーが木の器に盛られている理由って、皆さんは知っていますか?
それはなんと、熱を保ち冷めにくくするためなんだそうですよ(@@)
たらこスパゲティーは熱々が美味しいと言われているメニューですし、少しでも覚めるとたらこはすぐに味や風味が落ちてしまうので、
あえて木の器に盛られているということらしいです☆
少し昔に、フジテレビで放映されていた「トリビアの泉」という番組がありましたが、この事実はへぇーボタンを連打したいくらいぶったまげましたです、はい!(笑)


いかがでしたでしょうか。てっきり、どこかの外国人のシェフがたらこを使用して作ったパスタを日本に伝えたんだと思っていたら、
びっくり仰天、何と渋谷で生まれたメニューだったと知って、これまで以上にたらこスパゲティーが好きになってしまいましたね♪
以前このコーナーで紹介した渋谷ヒカリエにあるD47食道では、このたらこスパゲティーをメインにした定食として、「渋谷定食」なるメニューが器官限定ですが食べられるんですよ!
他には、ハチ公ソースなるオリジナルソースで味付けをしたポテトサラダとか、さらにはNHK放送センターの近くにあるチーズスタンドのチーズのおつまみがつくという、いかにも渋谷を感じられそうなメニューで私も何回か食べに行っちゃったくらいです。
こんな超身近なたらこスパゲティーが渋谷発祥と聞いて黙ってられない正確なもんで(笑)、しばらくはかなり度はまりしてしまうことでしょう!


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