地名のメジャー度は実は「シブタニ」だったりするかも


渋谷といえば、新宿や池袋と並ぶ東京の繁華街の一つとしても名高く、神奈川県の「横浜」とか石川県の「金沢」みたいに、
都道府県を表す代名詞のような地位に君臨していて、全国的にも「渋谷」と言えば東京を表す代名詞の一つであることは、言うまでもないでしょう!
しかしながら、この「渋谷」という地名のルーツはなんと神奈川県にあるというのです (@@)
その起源は、平安時代末期にまで遡って行きます!


現在の神奈川県綾瀬市や大和市や藤沢市一帯を領土として支配していた一族の武将だった人物は、渋谷重国(渋谷しげくに)という名前でした。
桓武天皇の流れを組んでいた秩父氏の一族でもあり、この辺りを納めていた川崎重家の下で活躍していたんです!
そもそも、重国の父に当たる川崎重家が京都御所に出かけていた際に侵入してきたある賊を捕獲したと伝えられています。
その賊の名前が「渋谷権介盛国」といい、当時の天皇が川崎重家を湛えて川崎という姓から渋谷に変えさせたという逸話も残っているそうですよ!


っと話がちょっとだけ脱線しかけましたが、重国と彼の子孫が、横浜市と川崎市を除いた地域の総称である「相模国」と、
埼玉県や東京都・横浜市や川崎市にほぼ街灯する地域の総称である「武蔵国」の一部を支配していました。
重国地震が武蔵国から相模国に移り住んだ際、もともと存在していた荘園である「吉田荘」の管理人を負かされ、
それを期に渋谷姓を名乗ったことから、この辺り一帯が「渋谷荘」と呼ばれるようになり、後の高座郡渋谷村という地域に発展していったのです。
渋谷一族が支配していた武蔵国谷森(現在の港区や渋谷区に当たる部分)も同じ領土であったことから、当然この辺りも今日の「渋谷」と呼ばれる礎を築いたと言われています!
つまり、現在の神奈川県の大和市・藤沢市・綾瀬市に当たる地域と、武蔵国の谷森と呼ばれていた地域を渋谷一族が支配していたことに由来しているのです!


一族や武将が絡む家系図って本当に複雑に絡み合っていて理解するのにも一苦労ですが、渋谷という地名の元祖は東京が原点だとばかり思っていたら、
相模国を領主としていた川崎重家を湛えて天皇が渋谷姓に変えさせたところに端を発し、その地名の原点が神奈川県にあったとは、んー、渋谷も本当に奥が深いですね☆
だから、神奈川県や埼玉県や東京都に渋谷さんという名字の人が多いと言われているのも、このルーツがもしかしたら影響しているのかも知れませんよね!(笑)
ところで、もう一つのテーマである「渋谷」という地名は「シブタニ」と読む事例が多いかもという問題ですが、以下の由来が有力かも知れませんよ。


湖や海なんかが陸地に入り込んだ地形を「入り江」と言いますが、東京の渋谷エリア一体は大昔は土を掘れば貝殻が出てくるほどの入り江だったんです。
それを、人は「塩谷(しおや)の里」と呼んでいました。それが転じて「渋谷」となったという由来が有力だと言われていますが、
実は同じ「渋谷」でも関東と関西で読み方にも差がでているとも言われているのです (@@)
東京都内を中心とした首都圏で渋谷を「シブヤ」と詠む人たちが多いのは理解できますが、新潟や福井でも「シブヤ」と読む割合が70パーセントを超えているのはちょっと興味深い結果でした。
新潟や福井はともかくとしても、東日本では渋谷を「シブヤ」と読む割合が占めている一方の西日本ではこの地名を「シブタニ」と読む割合が
四国地方や兵庫や和歌山、そして九州の福岡や大分でもほぼ100パーセントに達する結果となったのは、ものすごく意外でした!
若者文化の発信地である東京都の繁華街としての「渋谷」とか、渋谷姓が比較的多い神奈川県を中心とした東日本では地名でも「シブヤ」が優勢なのに対して、
西日本では圧倒的に「シブタニ」という呼び方の方が優勢で、「シブヤ」という読み方はマイナーであるという結果が判明したのです☆
同じシブヤという地名でも、東日本と西日本でこんなにも読み方やとらえ方が違うなんて、地名の由来って本当に奥深くて面白いですよね♪
あなたが思い描くシブヤのイメージは、「シブヤ」でしょうか。それとも、「シブタニ」でしょうか。



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