「やっとかぁ!」と地元民の思い〜金沢駅にもついにICカード対応の自動改札が…


 

2001年(平成12年)に、首都圏を中心にIC乗車券が導入され、全国にも波及していきました。
北陸地方でも、当たり前のようにIC乗車券は波及しているものと思っていたら、まさかまさかの灯台下暗しな出来事が起きていたのです。
今回は、金沢駅を中心とするエリアにもIC乗車券対応の自動改札がやっと設置されるというお話です!


 

そもそも、初めて自動改札の存在を知ったのは、私がまだ小学校低学年の頃のことで、比較的導入が早かった東京急行電鉄で何度か見かけ、実際に使用していたこともありました。
当然、私が利用していた実家の最寄駅は昔の改札特有の木製のボックスが設置されていて、その中に切符を切る駅員さんが常駐していたなんて状況でしたから、
この自動改札の存在にはかなりの勢いで驚いたものでした。


 

その後、山手線の全駅が1990年代初頭に凄まじい勢いで自動改札化が進み、実家の最寄り駅でさえも高校生の頃には自動改札化され、全国各地にも驚異的な勢いで広まっていきました。
そんな風だったから、北陸地方の中心駅である金沢駅でも、当然のごとく自動改札化が進んでいるものと何の疑いも持たずに思い込んでいたのですが、
その思い込みは2011年に縁あって始めて金沢を訪れた際に、完全に打ち砕かれることになるのです(@@)
なんと、この駅の改札口は自動改札はおろか、木製ではないにしてもステンレス製のボックスに駅員さんが常駐していて、
さすがに切符を切るスタイルではなかったものの、切符にスタンプを押しているというものすごく懐かしいスタイルが、2011年時点でも北陸地方では普通に実施され続けていたのです(@@) {{(>_<)}} (・o・)
私が大学生だった2001年にはIC乗車券の導入が進んでおり、現在ではIC乗車券専用の自動改札機まで出現しているので、
切符にスタンプを押すスタイルなんてのはそれはもう昔の方法であって、さすがに実施している地域なんて残っていないだろうと思っていただけに、この光景には私にとってはびっくりを通り越してものすごく衝撃的でした(・o・)


 

2015年に北陸新幹線が金沢まで延伸開業すると、新幹線の改札はさすがに自動改札機が設置されていて、
都心部から来られるお客様のことを考慮してか自動改札機主体になっているものの、在来線の改札口はまだ昔のスタイルのままでした。
駅員さんや地元の人たちにもこのことを尋ねてみたことがあったのですが、
「JRと第三セクターであるIR石川鉄道の共同使用駅でもあり、北陸新幹線も2022年に敦賀まで延伸されるので、再三とコストの回収が見込めないだろう」とか、
「在来線の本数が日中は1時間に2・3本と少なく切符購入の時間も十分にあるので、それほどメリットを感じていない」とか、
「JRと第三セクターとの施設管理や業務面に、合意がなかなか得られていない」などなど、なかなか導入に踏み切れない複雑な事情がいくつかあったようです。
それでも、都心部を初めとした各地からの自動改札化を押す要望や意見もものすごく多くあることも事実で、
富山県内を走っているあいの風とやま鉄道では、特設ながらもICカードを処理する機械がすでに設置されており、
IC乗車券利用頻度の機運も高まっていることから、ついに金沢駅の自動改札化とIC乗車券対応に踏み切ったんだと思います。


 

それでも、郊外の駅で昔ながらの改札スタイルに出くわすならばまだ理解できる部分もあるんですけど、
石川県の中心はもとより、北陸地方の中心地を担っていると言っても過言ではない金沢駅でこんな光景に出くわしたことに、「えっ?今時?」と正直仰天しました。
その金沢駅にもいよいよ自動改札が導入され、2017年の4月1日から完全に自動改札に移行され、
2週間ほど遅れて4月15日に、北陸本線の金沢〜大聖寺間と、IR石川鉄道でIC乗車券の共用が開始されたのです。
もちろん、4月のマイタウンコラムの
☆今月の市町村☆
で取り上げた白山市の中心駅となる松任駅にも、しっかりと自動改札機が設置されているそうですよ!
特に金沢市民の思いとしては、「やっとかぁ!」というのが率直な意見なんだそうです。
海外の多くの駅でも、IC乗車券の対応はかなり早い時期から行われていたと聞くし、海外からの観光客も特段に増えた北陸地方。
IC乗車券の使用が可能になったということは、こちらではごく普通に使用されているSUIKAやPASMOも使用できるのかはまだ詳細は分かりませんが、
この導入をきっかけに、北陸地方の全駅でIC乗車券対応が格段に広まっていって欲しいと、切に願わずにはいられないのが、正直な思いだったりします。



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