今月の市町村


 

まだまだ真冬の底力と言わんばかりの寒さが残る中4月へ突入し、2017年度の幕開けを迎えました!
毎年のようにしつこいほど書いてきたことですが、新年を迎えたときも「初心忘れるべからず」と言わんばかりに、
どこかゆったりとした時間が流れる中で今年の目標を立ててガムシャラに突き進んでいくイメージを抱くのは、おそらく私だけではないと思っています。
そこに対して、新年度を迎えるときというのは、新年を迎えたときのような華やかさはないにしても、
制度の大きな改革が行われたり新たなる法律の施行や事柄などがつけ加わったり、ラジオやテレビでは番組改変が行われたりして、
背筋まで自然と伸びるような適度な緊張感にあふれて、将来を見据えた明確な目標に向かって計画的に進んでいくイメージがあるので、
私にとっては新年よりもこの時期が1年の中でもっとも好きな時期でもあるんです!
もちろん、日本では4月が新年度に当たりますが、各国それぞれに新年度を迎える時期というのは当然異なってくるわけです。
それに、何か新しいことに取り組んだり、同じ事柄でもゼロから再びスタートを迎えるときも、ある主の新年度の一種だとも思えてなりません!
ちなみに、このページが開設された5月が、このページの新年度に当たります!


 

北陸新幹線の開業から2年が経ち、東京と北陸の距離がぐっと縮まったことは言うまでもありませんが、
その北陸の玄関口でもある金沢駅の在来線改札が、長年の時を経てついに自動改札化されたのです。
詳しくは別ページでもたっぷりと書かせていただいたんですけど、こんな話を聞いてしまったらこのコラムの気ままさに北陸地方に行きたくなってしまうのが常であります、はい!(笑い)
 NACKN うんうん、北陸地方は冬はとにかく心底冷えるまで寒くなるけど、その分地域の人たちはあったかいねぇ☆
人間味あふれる地方色っていうのかな、そんなものを感じるね!
 AMATY あれ、どうしたの?なんだかものすごく奥が深くて、地に足が着いた発言でNACKNらしくないなぁ!
 NACKN んもう!なんて失礼な!14年近くも一緒にいろいろな地方を巡っていたら、年を重ねるごとにそれくらいの考えは持つもんじゃい!
郷土食の話題には、いくつになっても目がないけど!(笑い)
 AMATY いやややや、それは本当に失礼しましたm(__)m それでも、食の話も健在でそれでこそNACKNだよ!
 NACKN んー、なんだか褒められてるんだかからかわれてるんだかかなり微妙ですが…!
 ということで、6年前にコラム上でも実際でも金沢を訪れて以来、北陸地方へ出かけることも多くなりましたが、
今回は市内全域がジオパークの指定を受けているという、石川県の白山市を取り上げてみましょう☆
山の名前がそのまま市町村名になっているところからも、ジオパークの指定を受けたのも分かる気がするね☆
 NACKN おぉー(@@) 本当に北陸地方のそれも石川県に上陸とは、わくわくも最高潮だね。
池袋から埼京線か湘南新宿ラインで大宮まで行って、そこから北陸新幹線で金沢まで一直線だよ!
ここで留まりたいところなんだけどなぁ!
 AMATY これこれ、金沢で留まったら意味がないわいね!そこから先が知りたいんや☆
 NACKN ありゃ、やっぱりだめかぁ!ほんなら、北陸本線で福井方面に向かい、途中の松任駅で降りてみよう!ここが、白山市の中心駅みたいだよ!
 AMATY フゥー、ちゃんと案内できるんじゃないぃ!って、ほんとのところは私も金沢で寄り道したかったんだぁ。これは帰りにしようか。
 NACKN なぁーんだぁ、やっぱりAMATYだって留まりたかったんじゃないのぉ!この辺りに、ちょっと前まで松任市という市町村があったと思うんだけど……!


 

白山市ってどの辺りにあるんだろう?そんで、いつ誕生したんだろうか?


 白山市は石川県の何部に位置していて、県内のみならず周辺の県の市町村とも多く隣接している市町村なんだよ!
石川県でも、お隣の金沢市はもちろんのこと、空港がある小松市や、金沢に県庁が置かれる前に県庁が置かれていた能美市など多数で、
福井県でも大野市や勝山市と、富山県では南砺市、そして岐阜県では白川村と高山市などと隣接していて、東海と北陸をつなぐ架け橋的な存在だね!


 

そして、この市は誕生してからまだまだ新しく、2005年(平成17年)2月に、しの北部に位置していた松任市を初めとして、
石川郡に属していた周辺の鶴来町や美川町、吉野谷村、河内村、鳥越村、白峰村、尾口村の1市2町5村が合併して、新たな歴史を刻み始めたよ!
ということは、2017年で白山市も干支1周したってことになるよね☆


 

なるほどぉ、松任市を中心に新設合併されて誕生したのがこの市だったんだね。ところで、どうして市の全域がジオパークの指定を受けているんだろう?


 私も、ジオパークって言葉は何度も聞いたことがあったけれど、実際にジオパークの認定を受けるにはものすごくたくさんの条件をクリアしないといけないみたいよ!
そもそも、ジオパークというのは、自然の地形や植物や水源といったように、大地の遺産をツーリズムや教育の場面で活用していくための拠点のことで、
「ジオ」は、英語のgeoheritage(大地の遺産)を略したもので、公園を意味する「park」とを合わせた造語が「ジオパーク」で、
地域ごとの特性や魅力を発信する方法の一つとして注目されているよ!
さらに、各地域が「ジオパーク」として活動するには、ジオパークネットワークという組織に加盟しなければならないんだけど、
加盟するまでにも数々の厳しい審査があって、現地審査も含めた再認定審査が4年に1度行われるらしい。
そこで、一つでも一定の基準をみたしていなければ認定が取り消される場合もあるって言うから、ジオパークと呼べるようになるまでも長い道のりなんだね。


 

さて、話を白山市のジオパークに戻そうか。市の名前にもなっている日本三名山の白山(はくさん)を初めとした山岳地帯に加えて、
美川湧水群や白山ろく温泉群などの温泉とわき水の恵み、白山の珍しい高山植物、醸造や日本の地質百選に選ばれている「百万貫の岩」など、
自然遺産の宝庫と行っても過言ではないほど魅力的な資源にあふれていることが評価されて、市の全域がジオパークとして認定されたんだと思うよ!
「ふるさと再発見」と題した、城山登山から学ぶ自然学習とか、珍しい高山植物や動物の生態系を学ぶプログラム、
「山−川−海そして雪 いのちを育む水の旅」をテーマとした、水源地帯が生み出す水循環と俳句に親しむプログラムなど、実に様々です。
これらを「宝探し」と題したプログラムも周期的に開かれているし、市の魅力はもちろんのこと大地の資源を活用することで
生涯学習や教育にも大いに発揮する要素を持っているから、こういった学習から郷土をを愛する心や地域の特色を大事にする気持ちが生まれてくるってものかも知れないよね☆


 

ッヒャァー!ジオパークって、今の私たちが忘れかけている事柄を、思い出させてくれたり再発見できるとても大切な場所なんだね☆ところで、この市には独自の日本酒のブランドが作られたとか聞いたんだけど?


 おっとぉー、とうとうお酒の話にまでストレートに突っ込んでくるようになりましたねぇ!(@@) (・o・)
日本各地で地域の特色をふんだんに盛り込んだ日本酒の製造がされているけれど、中でもこの北陸3県は特にお酒造りにはものすごく適した地域だと、声を大にして言っても罰は当たらなそうだね!(笑い)


 数十年かけてはぐくんできた清酒醸造の伝統の業を継承していきたいという思いから、市内の酒造店で構成しているのが「白山菊酒呼称統制機構」なんだよ。
この機構が、市の誕生から半年後の2005年(平成17年)8月に、「白山菊酒」(はくさんきくさけ)という独自の日本酒のブランドを創立したんだって!
ちなみに、このブランドの第1号となったお酒が、「純米酒 おかっぽれ 手取川」という銘柄のお酒らしいよ。


 

さらに、全国的にも著名な銘柄としては、それこそ「手取川」とか「菊姫」なんてものも挙げられるよ。
ここに挙げた銘柄はほんの一部にすぎないけど、市内には数多くの店舗が連なっていて、地元でしか飲めないお酒もたくさんあるみたいだよ!


 

あぁー、「菊姫」って銘柄、よく聞いたことあるよ。それにしても、独自のブランドを創立させちゃうなんてすごいなぁ!じゃぁ、最後に市の特産品があったらそれもいくつか教えて欲しいなぁ?


 うん。市の紹介でも触れたけど、北陸3県や岐阜県とも多く隣接している地域だから、金沢や富山などで作られている特産品でも、この市でも作られているって品目も多いらしいよ☆
さらに、松任地域、美川地域、鶴来地域、山ろく地域と地域性も様々で、松任地域と鶴来地域ではコシヒカリ米や地酒が、
北陸地方の発酵食品の決定版と言ってもいい「ふぐの糠漬け」は美川地域なんだよ!
山ろく地域には、縄で縛っても崩れにくいほど水分の少ない豆腐である「堅とうふ」という特産もあるね!


 

さらに、石川県の独自ブランドながら全国にもその名を広げた「加賀野菜」というのがあって、白山市では金時草や加賀蓮根の栽培も盛んみたいだよ!
珍しいところとしては、灰汁抜されたトチノキの実をもち米と一緒に蒸してつきあげた、「栃餅」というのも、立派な城山市の名産だよ!


 

ジオパークの指定を受け、大地の資源と水循環がおりなす自然優先都市、白山市。
この市は美川温泉や白峰温泉や白山温泉に代表されるように、数々の温泉郷もたくさんあるんだよ!
特筆すべきは、お食事処・お土産処・それに日帰り温泉施設まで備わっている「菜さい」という白峰特産品販売施設だと思うよ。
温泉のみの日帰り施設はたくさんあるけれど、食事処にお土産どころまで併設している日帰りの温泉施設って、なかなかあるもんじゃないよなぁなんて思っているのは、私だけでしょうか?
白山市に関する詳しい内容は、白山市ホームページ へどうぞ。
あらましやプロフィールも分かりやすく、観光案内や祭事のページも、非常に丁寧な説明書きがされていて、飽きがこない作りになっているのがいいですよ!



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