お気に入りの傘を取り戻すことは果たしてできるのか?


 

そのだだっ広い空間には、「さっきのにぎわいは幻だったのか?」というくらいほとんど人影がありません。
人影がないどころか、しーんと静まり返りすぎていて正直怖くて、この空間がどこなのかさえも分からず少々心細くなってきました。
ホテルに帰り着けなかったらどうしようとか、もし本当にどうにもならなかったらここでの野宿も覚悟したほどでした!
10分くらい経った頃だったか、何処からともなく券売機の音がしたと思ったら、あの独特のお琴のメロディーが響いてきました。
これが、金沢駅のあの美しいお琴のメロディーを聞いた最初でした。


 

それで「ここは駅だったのか」と安心したのと同時に、小一時間でこんなにもがらりと雰囲気が変わるもんだんだなぁと、他の地方に出たことのなかった自分にとっては結構衝撃的な出来事でした。
金沢の中心部はもとより北陸地方の中心とも言えるこの駅が、21時を過ぎると、とたんに駅周辺が閑散としてしまう光景も日常茶飯事だと聞き、さらにびっくりしたことは今でも鮮明に覚えています!(@@)
事情を説明すると、駅員さんがお寿司屋さんの入り口まで連れて行ってくれました。
店員さんからも「さきほど傘をお忘れになりませんでしたか?」と言われて少々恥ずかしかったですが、無事に傘をもらうことができほっとしました。


 

さて、あとはホテルに帰ろうとロータリーに出たまでは良かったのですが、
今度はホテル前のバス停の名前がそういえば分からないということに気づき一瞬混乱しました。
たまたま駅前の乗り場に止まっていたバスの行き先は分からなかったものの、運転士さんにホテル名を告げるとそのバスがホテル前のバス停に行くことを教えてくれました。
ちなみに、そのバス停は「南町」(みなみちょう)という名前のバス停でした。
今でも思うことですが、金沢市の地名の中には読み方が分かりにくい地名や難読地名も多いので、舌をかみそうな難しい名前のバス停じゃなくて正直安心しました。
ここまで戻ってくるとホテルを出たときと同じ雰囲気にほっとし、ホテルに戻ってきたときはかなり疲れ切ってしまいました!


 

「初めてのおつかい」を時々リアルタイムで見ていますが、そこに出てくる子供たちに「がんばれぇー」と声援を送っていたのに、まさか自分がこんな心境を味わってしまうことになろうとは、全く予期していないできごとでした。
ちなみに、私が迷っていた金沢駅東口のドアには、常に誘導チャイムが鳴っているのですが、
当時は夜になるとそのチャイムが鳴らなくなるだけじゃなく防寒対策でしょうがドアまで閉まってしまうため、なかなか駅だと気づきにくかったんですね。
現在は、新幹線も開通しそれに伴って在来線の本数も増えたので、夜でも結構賑やかですよ!
私も今でこそスムーズに金沢駅を利用できるようになりましたが、毎回この駅に行くたびにあのときのことを思い出します。
金沢からこんにちは!その4
で、金沢の日の出を拝んだものの次の日は大寝坊したなんて書きましたが、たぶんこの出来事が大きく影響してしまい、日の出を拝むどころじゃなかったのでしょう!
ちなみに、金沢駅を在来線が発車するときには、こんなメロディーが流れます。お琴の音色が本当に心地よくて、かなりお気に入りです。
金沢駅在来線発車メロディー(単調バージョン)
金沢駅在来線発車メロディー(長調バージョン)
どちらも、金沢をイメージして作られた発車メロディーだそうですが、どちらもすごく和む感じで心からほっとさせてくれます♪
それにしても、いろいろな不安はありましたが、「まぁなるようになるさ!」なんて思っていれば、以外にも地元よりも不思議と何とかなったりするもんなんですよね!



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