金沢からこんにちは!その4「貴重な体験をしっかりと心に刻み込んで」


 

どうも皆さんこんにちは!っと、今までの中でいちばんまともな挨拶をしていたりします!(笑い)
このシリーズも、とうとう最終章となってしまいました。いやぁ、できることならもう少しこの地に居たいところではあったんですが、
ここらでそろそろけじめをつけて帰ってこないと、職リハセンターでの訓練も劇団の稽古にも思いっきり死傷をきたしてしまうどころか、本来の目的である就職活動にも影響を及ぼしてしまいますしね!
ということで、最終章となる今回は2日目の様子をたっぷりとお伝えしていこうと思います! っとその前に、1日目の夜から2日目の朝にかけてどんな風に過ごしていたのかって部分にも、ちょっこし触れておきましょうかね☆
この生活の中には、おかしなハプニングと言いましょうか、ほんの少し心残りの出来事も隠れていたりして…。


 

金沢の味覚を十分堪能した後は、明日の待ち合わせと簡単な打ち合わせをして、ホテルに戻ってきました。
そのまままったりとしようとも思いましたが、そういえばご飯食べる前もまったりしすぎたよなあ。そうだ、この部屋には高速インターネットの接続ポートも付いていることだし、 自分のパソコンもあることだから企業検索の課題とエクセルの復習でもちょいとしとくかってなことで、早速これらを実行!
金沢にまで訓練メニューを持ってったのかとつっこみが飛んできそうですけど、さすがにねえ、二日間も訓練メニューから離れてしまうと、
観光気分の抜けないまま通常の訓練を受けるはめになって、はっきりいって後で辛いですからね!
とは言うものの、普段自宅で復習するよりも遥かに短い時間ですが、一応この日の分の課題は終わらせました!ふぅー、それにしてもエクセルとほんとはもっと仲良くなりたいんですけど、
もともと数学が苦手だったから関数というやつらにはなかなか馴染めず、応用力が極端に弱くなっちゃうんだよなあ!エクセルが得意な訓練生の先輩Kさんに猛特訓してもらわんとダメかな!(苦笑)


 

ちゃんとお勉強もしたし、もうこれからの時間は自由に過ごしたって撥は当たらないよなあってなわけで、持ってきたビールとおつまみで軽く一杯やりつつテレビを見ながら、まったりモード全快になったことは、言うまでもありません!
高速無線ランが無料で使えることをいいことにいつも以上にネットサーフィンを楽しんでいたら、偶然たどり着いたNHKラジオのサイトに「金沢の明日の日の出は何時何分」と書かれた一文に目が留まり(いや、耳か)、
「ん?今自分だってここに居るじゃん!ほんならせっかくだし、金沢の日の出でも拝んでみるかな!」なんてことを思い立って、その時刻の10分くらい前にアラームをセットして、ベッドへレッツラゴー!!
予断ですが、自分は光の明暗だけは感じることができるので、だんだんと明るくなっていく様子は分かります。一般の人たちが日の出を拝むのとは訳が違うかも知れないけれど、 それでも十分雰囲気は伝わってきます。
ベッドに入ったまでは良かったものの、いくら夜行バスでぐっすり寝たとは言えども強烈な睡魔には太刀打ちできず、数秒足らずでドリームランドへ一直線!(アラァー)
しかも、眠る直前にこの地への異常なまでの憧れと余計な空想をしすぎたせいか、本当に金沢に永住する夢まで見てしまうというおまけ付き!(まじかよ!)


 

目が覚めた頃は、すっかり周りは明るくなっていて、それも朝食の10分前の6時50分。日の出を拝むことは叶わなかったけれど、夢の中でほんの少しの時間だけでも金沢の住民になれたのでいいことにしましょうかね♪(笑い)
この瞬間、埼玉県に次ぐ憧れを抱く地となったことをしっかりとここに断言します。(って、なんのメリットもない断言だ)そんなこんなで、めでたい(えっ?)瞬間に立ち会ったところで、
朝食を食べにホテルの2階へ降りていきました。和食が食べられる所が2階にあることは事前にフロントで聞いていたので、スムーズにお目当ての場所へ。
セットメニューの中に小さなお作りが付いていて、朝から思いがけず新鮮なお魚を堪能できて、なかなか幸先のいいスタートでしたね。
BGMで流れていたお筝の音色も、金沢の風景を物語っているようでいい感じでした!


 

寝る前にある程度は荷物をまとめておいたのでそんなに慌てることもなく、8時過ぎ、ホテルを後にしてタクシーで学校へ向かいました。
途中運転士さんが学校を通り過ぎて迷ってしまうというハプニングはあったものの、無事に学校へ到着し、先生とも待ち合わせ場所で会うことができました。
「おいおい、いくら憧れの地だとゆうても地元の人間じゃないんやぞ!私を路頭に迷わす気ですかい?」と、ちょっとひやっとしましたよほんと!
この日の私の出番は、11時過ぎ。舞台発表のプログラムのいちばん最後ですよ! 事前に文化祭のプログラムをいただいていたので、せっかくだから生徒たちの発表もじっくり見てみたいということで、来賓席で自分の出番の時間まで過ごしていました。
しかも、隣には、な、なんと、校長先生がいらっしゃるじゃないですかぁ!1日目は自分のことを高々と紹介してくださるだけでも恐縮してしまったのに、その先生が今日は隣にいらっしゃる!
最初のうちはもうプレッシャーで今にも心臓が飛び出てきそうなくらいがくがくしてましたけど、 一つの演目が終わるごとに自分にいろいろ話しかけてくださるので、だんだんと緊張はほぐれていきました。
その生徒たちの発表ですが、どれもほんとに完成度が高くて、商学部のクラスの演じた「ゴンギツネ」には純粋に感動し、
続く高校生のクラスの迫力ある和太鼓と踊りに引き込まれ、その後のお筝サークルの演奏にほのぼのし、幼稚部さんのかわいらしいお遊戯に懐かしくなったり、
金沢城を舞台にした躍動感あふれるオリジナル作品にはらはらどきどきしたりと、それぞれの個性が光る演目を一度に見ることができて期待以上に楽しめましたよ。


 

そしてそして、とうとう来てしまいましたよ。2日目の自分の出番が…!この日は、演奏主体の20分前後のプログラムでしたが、例によって曲はあえて決めずに臨みました!
NHKの連ドラメドレーから始まって、昨日取り入れて好評だった冗談音楽を交えつつ、これも初めての試みとなる洋楽の弾き語りを取り込みながら、 合間には今日の舞台の感想や1日目に話した大学時代の話題や劇団の話題を集約したトークを例のごとく金沢弁を交えながら進めていったんですが、
1日目に引き続いて2日目も会場から笑いやらへぇーといった反応が次々と返ってきたんですよ☆こういうプログラムの場合、ちょっとでも油断すると一方的になってしまうことも大いにあるわけで、
演奏だけで構成するプログラムよりも実は難しいんですよね!自分では、今でも笑いの要素が何処にあるのかは分からないんですけど、それでも会場と自分とが一体になっているこの雰囲気に支えられつつ精一杯楽しむことができました♪
そうそう、初めて取り入れた洋学の弾き語りの曲目は、ビートルズの「Yesterday」だったんでした!
それまでだってあまり弾き語りというものは経験がなかったものの、英語の曲を歌うことは昔からものすごく大好きだったので、突然でもできないことはないだろうってことで
これまた思いきってプログラムに投入してみました!(なんちゅう突然すぎる企画だ)けど、実際やってみるとこれが意外と楽しくて、実はこれがいちばんのびのびとこなせたんじゃないかってくらい、
すごく気持ちよかったんですよね☆エンディングには、1日目と同じ「上を向いて歩こう」の大合唱で、ここでのステージは全て終了しました。……と思いきや、
「アンヤト、ごきみっつぁんなぁ」と言って退場しようとした瞬間、「アンコール、アンコール」と客席からの声!ヒェェー、これまた予想外の転回になってるじゃないですかぁ!!!
ということで、本当にすてきな演目で楽しませてくれた皆様にありがとうの気持ちを込めて、1日目の最初に演奏したいきものがかりの「ありがとう」で締めて、全てのステージを終了しました。
生徒たちや先生方・それにお客様からも「とっても楽しかった!」、「貴重なお話が聞けて励みになった。」、「もっといろいろなことを聞いてみたかった!」等等、
暖かい言葉をかけてくださいました。いえいえ、感謝すべきはこちらの方なのに、逆に私は皆さんから全身で抱えきれないほどの沢山の元気とパワーをいただいて、 どんなに辛いことがあってもそれらを乗り越える原動力になりました!
それに、この経験を通じて、多くの方々に自分のことを自分の言葉で伝えられる喜びとプレゼンテーションをすることの楽しさが少しだけ分かったような気がしています。
できることなら、こういった活動を様々な所で続けていけたらいいなあと、心からそう思っています。


 

舞台でのプログラムが終わると、模擬店やバザー会場・作品展示などがスタートします。出発まではまだまだ時間があるので、お昼ご飯もかねて先生と校内の全ての模擬店を一通り見てまわりました。
中でも、「触れて楽しむ彫刻展」という企画展は非常に印象的でしたね!金沢大学の学生や先生方が作られた作品が多数展示されていて、あらゆる種類の木材を使って想像上の動物とか
イメージがみごとなまでに表現されていて、普通の美術館でもこういう展示が増えたらもっといろんな想像を共有し合えるのにって感じましたね!
最後に訪れた、様々なパズルと漢字を触ってそれがどんな字なのかを当てるクイズコーナー、これはほんとに難しかったなあ!小学生の頃、特殊なインクで印刷された文字が触って分かる漢字の本を使って、ほんとに初歩の初歩的な漢字は勉強したことはあったけれど、
クイズで出てきた漢字は2年生の漢字とは言えども全く触れたことのない様々なヘンが入り組んでいた文字ばかりでした!というか、いきなり上級編をやらせないでくまっし!(汗)せめて、中級の問題から入りたかったな☆
ついでに、それらの漢字がなんなのか、正解を聞いてくるのをすっかり忘れてしまい、金沢に置き土産を残してきてしまった気分です♪ほんとに、あの漢字はいったい何という字だったのか今でも気になってます!
このブログをご覧になっている石川盲学校の関係者がもしもいらしたならば、答えを教えてくださいと呼びかけたいところですけどね!


 

そうこうしていると、時間というものはあっという間に過ぎてしまうもので、もう東京へ出発する時間になってしまいました。
せっかく十数年間憧れて、いつかは訪れたいとずっと思い続けた金沢に念願叶って訪れることができたのに、
二日間という時間があまりにも短かすぎて、時間が許されるならばせめてあと1日……いや、半日でもいいからもっとこの地の雰囲気を感じていたかったですよほんと☆
学校を出発する前に、記念にということで今年の7月に赤坂で上演した劇団公演のDVDをプレゼントしました。
このDVDから何かを感じ取ったり何かのきっかけになってくださればとの思いを込めて。そして、何年か先にこの地で公演することができたらなんてそんなことを空想していたりして…。
二日間、土地感もなく慣れない自分を様々な形でサポートしてくださった学校や寄宿舎の先生方にお礼を伝え(このときはさすがに金沢弁ではなく標準語で)、思い出の詰まった石川盲学校を後にし、事務員の先生とともに金沢駅へ向かいました。
職リハセンターの訓練生仲間や劇団のメンバー、友人やお世話になっている近所の方・そして実家へお土産を買いました!やはり金沢といえば上品な和菓子ということで、
中田のきんつばが代表的なお土産で、これがいちばん売れているそうです。他には、ハクホー(お相撲さんじゃないですよ)といって胡桃の佃煮をモナカの生地で包んだあっさりした味のお菓子も人気があります。
もちろん私もこれらはしっかりと購入し、両親はとにかくお酒が大好きなので、実家へはこのブログでも触れていて自分でも試して美味しかった地酒「金沢大吟醸」をお土産にしました。


またもや予断なんですが、金沢駅で自分にとってはかなり懐かしい光景に出くわしたんです。それは、この駅の改札口が自動改札ではなく、切符にスタンプを押すという懐かしいスタイルが実施されていたことです!
山手線の全駅が中学生の頃に、実家の最寄り駅でさえも高校生の頃に自動改札化され、現在ではICカードのSuikaやPasmoが凄まじい勢いで普及し、自分もこれらにはかなりの勢いでお世話になっているだけに、
郊外の駅でこのような光景に出くわすならばまだ分かるんですが、ターミナル駅クラスの所でこのような光景に出くわすとは思ってもみなかったことなので、
とても新鮮だなあと思う一方で自分にとっては衝撃的な光景でした。駅員さんにこのことを尋ねてみると、北陸の多くの駅には、まだ自動改札が整備されていない駅が非常に多く
、他の地方の方々からも自動改札化の要望がものすごく多いんだそうです。時として、苦情になってしまうこともあるんだとか。


 

そして、泣いても笑ってもあがいても叫んでも(いや、叫んだら迷惑か)とうとうこの地を離れる時が来てしまいました。最後の最後までお世話になった事務員の先生になんどもお礼の言葉を伝えて、
3時12分発の特急「はくたか」に乗り込み、数え切れないほどの貴重な体験をさせてくれた、なによりも大切な思い出のつまった憧れの地 金沢を後にしました。
越後湯沢で新幹線に乗り換え、大宮まで戻ってきたときには「ここまで戻ってこられた」とほっとしつつ、無事に東京の我が家へたどり着いたときには、もうすでに夜の9時前になっていました!
今回のこの貴重な経験は、きっといつまでも忘れないでしょう!今度はぜひ、何日間かかけて観光で金沢の地をじぃぃぃっっっくり堪能してみたいものです☆
……いやその前に、この地に劇団メンバーで訪れてぜひとも公園をしてみたいと本気で考えていたりする自分が共存していたりもするんですけどね☆(笑い)
地方での公演は、自分が入団する前の愛知県の蒲郡での経験がありますが、それに続く金沢公演ってすてきじゃないですかぁ!
って、最後の最後で完全なる妄想失礼いたしましたm(__)m 今回このような経験をしたことで、自分にとっての新たな強みが生まれたような気がしています。
これをステップに、来る就職活動や劇団活動等に何らかの形でこの経験を生かして踏み出していきたいと改めて強く感じています。
私の金沢訪問記は、これで終結です。拙い文章にも関わらず、最後までこのシリーズを読んでくださった皆様、本当にありがとうございましたm(__)m


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