お土産をもらったのに、『気の毒な』って?


 

北陸地方にも、富山弁・金沢弁・福井弁を初めとしてそこからさらに分かれていろいろな地域に根付いた方言がありますが、
今回は金沢を中心に北陸のほとんどの地域で通じると言われている、「気の毒な」という言葉に関するお話です!
それにしても、どうしてお土産やお祝いを届けに行ったにも関わらず「気の毒な」なんて言葉が返ってくるのでしょうか?


 

北陸地方は日本列島のほぼ中央部にある地域の特性上、東日本と西日本の文化が入り混じっている特徴がありますが、
言葉も特に関西地方の影響を受けながらも北陸の文化を物語るものも数多くあります☆
中でも金沢は北陸地方の中央もいいところといった部分に位置していることもあってか、他の地域でも共通して通じる言葉も多く存在しています。
その代表的な方言の一つとして有名なのが「気の毒な」というわけです。


 

気の毒なというのは、金沢弁で「ありがとう」「気を使ってもらって申し訳ない」というニュアンスを持っている言葉で、
謙遜の意味を込めて使われることもしばしばあります。
共通語で気の毒なというと「大変だね、かわいそうに」というニュアンスで使われているけれど、
昔から金沢は様々な物事に対しても尊敬の意を表す週刊が根付いている地域と言われていて、お祝いなどをいただいたりすると必ずと言っていいほどこの言葉が出てきます!
なので、初めて金沢に行ったり引っ越してきた人たちがこの言葉に出会うとまずびっくりして首をかしげてしまうんだそうです!
そりゃそうですよねぇ、「これ少しなんですが、つまらないものですがどうぞ」とかなんとか言ってお土産やお祝いを持って行ったのに、
「ほぉんに気の毒な」なんて言葉が返ってきた日には驚かないはずがないですよね!


 

逆に北陸の人たちが共通語の「気の毒な」という言葉を聞くと、それはそれでちょっとした混乱が起きることもあるんだそうですよ☆
同じ発音をする言葉でも、地域が変わるとこんなにも意味が違う言葉になるんですね(@@)
私自身も初めて金沢に行ったとき、石川盲学校の寮の空き室を休憩室として提供してくださるという申し訳ないほど暖かな配慮を受けて、
寮の先生方へお土産を持って行った際にやはり「ほぉんに気の毒な」と返ってきましたが、
私がびっくりすると思われたのかその後に気の毒なの意味を慌てて説明しようとしていた様子に思わずほのぼのしちゃいました♪
「ちゃんと下調べしてきているから大丈夫ですよ!」と、微妙なタイミングでそっと返しましたけどね♪



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