☆芳ばしい味が癖になる?!☆


皆さん、10ヶ月近くのご無沙汰ですm(__)m もしかしてもうこのコーナーの存在すら忘れ去られそうなほどのご無沙汰ぶりなんですが、それもそのはず!
以前治部煮の回を更新したときの結びで、思いっきり日付を勘違いしたことを書いてしまったからなんです(TT)
次回の更新日はこのページの誕生日でもある5月1日だと多いバリで書き切ったにも関わらず、
今年のカレンダーを恐る恐るネットで確認してみると、なんとなんとなぁーんと5月1日は木曜日だったのでしたぁ(-_-;
もうなんといいますか!早とちりと勘違いのダブル失態もいいとこですよねぇ!(苦笑)
もしも次回予告をしっかりとするんであれば、ちゃんと下調べをしなけりゃいかんってことを痛感させられましたです、はい。
それでも、久々にめぐってきた1日が金曜日にあたる月なので、やっとこの話題を皆さんに共有できるとわくわくした気持ちもあることも事実です☆


とまぁ、言訳じみた前置きはこのくらいにして、お茶と一言に言っても実に様々なお茶がありますが、皆さんはどんな種類のお茶が好きですか?
緑茶派の人、ほうじ茶派の人、はたまた紅茶派の人など実に様々ですが、ここ金沢には昔から「加賀某茶」と呼ばれるお茶が親しまれてきたんです。
前回紹介した治部煮と同じくらい金沢を代表する飲み物の一つでもあるんです!
この加賀某茶にはいったいどんな歴史があるのか。何が切っ掛けで地元の人たちを中心に愛されてきたのかを、皆さんと一緒にひも解いていきましょう♪☆


まずは、例によって加賀某茶がどんな背景で生まれたのかを探って行くことにしましょうか☆
加賀某茶は、1902年(明治35年)に金沢で誕生したと言われています。
明治時代は、金沢もそうですが緑茶はものすごく貴重品であり、絹糸の次に輸出頻度の高いものでした。
昔から和菓子文化が根強く息づいてきた地域ですから、お茶の消費量もそれはそれは半端ないものでした!
当時の金沢も人口が多かったこともあり、多くの場面でお茶が求められていたという背景があったんです。
独特の苦みの中に芳ばしさがのこる特徴的な味は、一番茶の茎を焙煎して作るという替わった手法から生まれたものですが、この味に行きつくまでの道はどうも平たんではなかったようなんです!


そもそも、何故に金沢で生まれた加賀某茶が全国的に人気になったのでしょうか。
その根底には、どうも廃棄同然の二番茶の茎にどうやら秘密があるみたいなんですよね♪
一番茶の茎というのは、「白折」とか「雁が音」なんて呼ばれたりして、とても重宝され高級品として扱われているんです☆
そこへいくと、二番茶の茎から採取したお茶は味も品質も大きく落ちてしまい、飲用には向かないということで余剰品となってしまうほど扱われ方が180度違ってしまうんですって(@@)
さらに、戦後になるとそれまで親しまれていた丘陵地帯の茶畑が国道や住宅地などの整備によって消失してしまうんだけど、
その一方で静岡や鹿児島といったお茶の産地では茶葉の生産が拡大したことで、加賀某茶の原材料としても貴重だった良質なお茶の茎が安定的に供給されたそうです。
とは言えども、お茶の茎からほうじ茶を作るという技術は、まだそれほど確立されてはいなかったのです。


高度成長期を迎えるころになると、県外でも多様に製造されることとなって、全国的にも流通するようになったものの、
金沢は昔から和菓子の文化が色濃く根付いてきた地域の特性上、それはお茶の味にもうるさくないはずがありません♪
より良質で香の高く味わい深いお茶が求められるようになり、それまで考えられていなかった一番茶の茎を材料にして、
特殊な焙煎技術で独特の香りと深い味わいが生まれ、それが現在の加賀某茶として金沢はもとより全国的に親しまれる人気の高いお茶としての地位をしっかり気づいています!
金沢でも普段使いのお茶として、各家庭には必ず常備してあるだけでなく、多くの飲食店やホテルのラウンジや高級料亭にいたるまで、幅広く親しまれているんです☆
お茶の茎を材料にしてそれを焙煎するなんて方法はなかなか考えつかなかっただろうし、 余すことなく茎まで使用するってとても合理的だし、今で言うところのSDG'Sって感じでしょうかねぇ♪
確かに、一口飲むと何とも言えない芳ばしさと爽快感あふれる味わいが特徴的で、私も金沢へ行くと必ずと言っていいくらいこのお茶を飲みますよ!
それに、私が愛用している金沢のドーミーインのウェルカムドリンクにも加賀某茶はしっかりラインナップされてますよ(^O^)
どこのお土産物屋さんにもしっかり購入することもできて、茶葉はもちろんのことティーバックタイプも販売されているので、いつでもどこでも手軽に加賀某茶を楽しめますよ!


ということで、いかがでしたでしょうか☆こんな風に、加賀某茶の歴史をたどってみると、以前にも増して親しみも沸いてきますよね☆
あの芳ばしい香りと味には、お茶の茎を焙煎することで生まれるものだったというのもびっくりだし、
茶畑が消失しても様々な知恵と工夫で作りだされたという事実を知ると、さらに深い視点で楽しめそうですね☆
今でこそ、世の中的にSDG'Sが注目されているけれど、金沢ではずっと前からSDG'S的なノウハウがあったことになるんだから、実はこれってものすごい希少価値のあることかも知れませんよね☆
治部煮を食べて加賀某茶を飲めば、それだけで本当に金沢に来たことをストレートに実感できそうです♪
ここのところずっとグルメばかりを紹介していたので、次回金沢のコーナーを更新するときには、
再び観光シリーズにふれてみようかなぁなんて考えていますので、次回もどうぞお楽しみにーー(^O^)



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