今月の市町村


 

今年の冬は暖冬だとかよく天気予報で聞いていたことが多かったと思ったら、それを覆すかのような大寒波に、
追い打ちをかけるように記録的な豪雪に見舞われた地方も続出するほど、
今年の冬はものすごく寒かったと思うのですが、皆さんはいかがなもんでしょうかねぇ(・o・)
そこへいくと、買い物商戦では冬物のコートや靴なんかを「大処分セール」と銘打って1円でも安く売ろうと、あちらこちらから聞こえてくる威勢のいい掛け声をよく耳にします!
それに、今では夕方の5時を過ぎてもまだ外が明るいほどだんだんと日も伸びてきて、これだけで気持ちまでついうきうきしてしまうのは、自分だけかも知れませんが…(^O^)
皆さんは、どんな方法で春の気配を感じ始めているんでしょうかねぇ!
とは言え、暦の上ではもう春だとか言われても、これだけ毎日寒いんじゃ実感すら沸いてこないというのが正直なところかも知れませんよね!


 

3月、7月、11月に埼玉県の市町村を訪れるサイクルも大詰めに来たことは何度も書いてますけど、
いったいいつからこのサイクルが定着したのかと調べてみたところ、どうやら2006年かららしいということを改めて認識しましたとさ!
 NACKN そうかぁ!わりと最近のように感じていたら、そんなに前からだったとはねぇ!
私がここに仲間入りさせてもらったのが2005年だから、デビューしてちょうど1年経った頃のことだったんだね(@@)
 AMATY そうだよ!あの頃は、今ほど活発にしゃべることができなくて、一問一答のような質問しか言っていなかったもんねぇ!
 NACKN あーん!そんな昔のことを今更持ち出さなくたってぇ{{(>_<)}} 恥ずかしいじゃないー!でも確かにかなりの人見知りだったことは否めないけどね☆
 AMATY それが、気づけば干支を1周してかれこれ13年目なんだから、長い付き合いになったってことだよね♪
ということで、今回は和光市と朝霞市と新座市とも平成の大合併構想を演じたこともある、埼玉県の志木市をいろいろと探ってみることにしましょうか!
 NACKN おぉー、やっときましたねぇ!和光市、朝霞市、新座市は過去に取り上げたのに、
どうしてこの市だけまだ取り上げる機会を作らないのかなぁと思っていたところだったんだよ!
池袋から東武東上線一本で行かれる利便性と相まって、中心駅である志木駅で降りる人たちも結構多いねぇ!
 AMATY そうそう。急行や準急だと都内のほとんどの駅を飛ばすから、20分もあれば行かれるところもなかなかのもんだよねぇ!
 NACKN うん、川越までだって30分もあれば行かれるもんね!
それにしても、前からふしぎでしょうがないんだけれど、志木駅に着いたはいいけど所在地が新座市って書いてあるよ!


 

志木市ってどんな所なんだろう?それに、地理とかこれぞという特色は何かあるかなぁ?


 志木市は埼玉県の南西部に位置していて、都心から凡そ25キロメートル圏にある市町村なんだよ!
柳瀬川と新河岸川がこの市の中心を、そして東側を荒川が流れていて三本を合わせて市の水源であるとともにシンボルでもあるんだよ!
全国の市町村の中でもっとも小さな市町村は、このコラムでも2006年(平成18年)に取り上げた
蕨市
なんだけれど、
この市もまた全国で6番目に小さな市町村らしいよ!


 

水上での貨物や旅客輸送のことを「舟運」っていうんだけど、江戸時代には新河岸川でこの舟運が頻繁に行われていたことから、
商業地として発展したという経緯があるんだって!
それが基盤となって、大正時代に東武東上線の開業と同時に志木駅が誕生し、これが人口増加の大きな要因ともなったことは言うまでもないね!


 

それに、この市が全国に先駆けて取り組んだこととして、手作りの成人式を新成人たちが中心となって毎年精力的に行っていたり、
勉強の効率化を普及させることを狙う目的で、2002年(平成14年)に全国に先駆けて低学年を対象に少人数学級を導入するといったように、
斬新な教育施策を行っている数少ない市町村の一つなんだそうだよ☆


 

なるほどねぇ!少人数学級って、自分のペースで無理なく学べるけど、それを先駆けて取り組んでいたなんてすごいね!ところで、この辺りは何度も合併や分裂を繰り返してきた歴史があるって聞いたけど、ほんとなのかな?


 ずばりそうだよ!!市町村の歴史においては、この合併と分裂というのは常に隣り合わせだと言うぐらい、
大小にそれぞれ市町村に特化した合併や分裂の例もかず多く存在するそうで、この市もご多分に漏れず現在に至るまでには壮絶なる歴史が繰り返されてきたらしい!


 

埼玉県が誕生したのは1871年(明治4年)のことだけど、それから3年後に当たる1974年(明治7年)は明治の大合併が行われた年だったそうだよ!
そのとき、この辺りは舘本村(たて)と引又宿(ひきまた)が合併することとなったものの、新しい村の名前を巡って論争となった際に、
仲裁として入った埼玉県は当時存在していた新座郡にあった志木郷から名前を取って志木とするのがいいのではと提案して、それがそのまま採用されたそうだよ!


 しかし、その志木郷と名前が付けられていた付近は後になってから本当は現在の和光市の白子地区だったことが分かり、 誤った地域名がずいぶんと長いこと使用される結果に繋がってしまったんだ!(汗)
いやぁー、埼玉県にしてみたらこれは結構な汚点だったと思うよ。
仲裁に入って丸く収まったはいいけど、それが誤った地名だったというあまりありがたくない結果をのこしてしまったんだから!


 時代は平成へと移り、2000年代に巻き起こった平成の大合併でも周辺の朝霞市と和光市、それに新座市との合併計画が持ち上がったものの、
この市も含めた3市は賛成票が多く乗り気でいたところ、和光市の住民は反対票が多く賛同が得られなかったことで、結局計画だけで終わってしまったんだよ。
明治から平成に至るまで、周辺の町や村との合併や分裂を幾度となく繰り返し、足立町や志木町という名前だったこともあるみたいなんだけど、
1970年(昭和45年)の市制施行の際に「志木市」に落ち着いたんだって!
合併のみの例は多数あれど、合併と分裂を繰り返してきた市町村は埼玉県はもとより、全国でもあまり類を見ない稀な例みたいだね!


 

なーるほどー!そんだけ合併や分裂を繰り返した例って確かに聞いたことがあまりなかったけど、それがまさかこの市周辺で本当に繰り広げられていたとはね!何でも、世界に一本しかないという桜があるみたいなんだけど、なんていう桜だろう?


 ひゃぁー!ものすごい勢いの直球ですな(*_*)
桜の名所は全国にも数えきれないほど残っている中で、この市では柳瀬川に沿って点在する桜並木が東武東上線沿線でもすごく有名な名所で、
桜の開花宣言を受けて多くの花見客でにぎわっているそうだよ!


 

それに、世界に一つだけの新種として注目を受けたヤマザクラの一種の「長勝院旗桜」(チョウショウインハタザクラ)の古木が残っているんだって(@@)
これは市の文化財の指定を受けているだけじゃなくて、この桜にちなんだ商品が次々に開発されて、
まちおこしの一環で市内の多くの店舗で購入することができるようになっているんだって!
主な商品に、「はたさくらまんじゅう」という桜の風味を生かした饅頭や、この餡をモナカの生地に包んだ「はたさくら最中」、
これだけでは飽き足らず、その名も「旗桜」という日本酒まで売られており、志木市を代表する特産品でもあり名物ともなっているんだって☆


 

この桜は4月頃に開花を迎えるそうで、これをわざわざ見に来る観光客までいるそうだし、世界で一つの品種が身近なところにあるってちょっと感動的だよね!


 

斬新な教育施策を打ち出し、合併の荒波を潜り抜けてきた、天然記念物の桜を有する都市、志木市。
ところで、NACKNが冒頭で言っていた志木駅の所在地は新座市なのはどうしてかということですが、
この駅が開業してからしばらくは市内に駅があったんだけれど、1970年(昭和45年)に橋上駅舎が池袋寄りに完成してそこへ移転したときに、
所在地が新座市に移ったということなんだよ!
そんな訳で、志木という駅名ではあるけれど、新座市と朝霞市の境界線に駅が立地しているからか、3市の玄関口としての機能も持っている駅って言えるよね。
志木市に関する詳しい内容は、志木市ホームページ へどうぞ。
目的の項目に行くまでに結構階層が複雑なのがちょっぴり欠点ではあるけれど、特に観光PRとまちおこしのページは充実していますよ!!



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