埼玉県の現代はどうなってるんだろう?


 さて、前編では皆さんを昔の埼玉県へご案内いたしましたが、この後編では現在の埼玉県に注目してみましょう。
県政って堅苦しくて難しいものだと、皆さんはおそらくそう思われるでしょう。
けれど、そんなに難しいものでも無いんですよ。
県政って、本当は皆さんにとってとても身近なものなんですよ。なぜって、県政には県が持っているさまざまな特徴や独自のカラーをも秘めているからですよ。
それでは早速、埼玉県政のトビラを開いてみましょう。
 

今全国的に、「バリアフリー社会」という問題が盛んに取り上げられているが、1998年に、現在のさいたま新都心建設の計画案が持ち上がったとき、埼玉県は全国に先駆けて、 バリアフリー宣言をした。
とは言え、街作りの面において、南部・東部地域に関しては、 この制度がさまざまな場面でなされている。
いくつか例をあげてみると、多くの鉄道の駅 にエスカレーターやエレベーターなどを設置し、誰でも簡単に構内が行き来できたり、歩 道と車道との隔たりを無くし、誰もが安全に使用できるようにするなどといった、取り組みのことである。 一方、北部・西部地域に関しては、最近では少しずつ改善が図られているものの、南部・ 北部地域ほど思わしくなく、別の言葉で言えば、開発途上となってしまっていることが、 今の現状といえよう。
この問題を進めていくためには、地域住民一人一人の意見が、必要 不可欠である。
住民の声を受け入れることで、人に優しく、また環境にも十分配慮した街 作りを、行政と共に進めていけるのではと、私は感じている。


 また、埼玉県は、教育・文化・生涯学習の面にも、力を入れている。
市町村独自の伝統 芸能などを披露する場を設けたり、県内の多くの歴史に纏わる企画展がさまざまな場所で 開かれたり、海外から留学生を受け入れたり、県内の生徒たちが留学したりすることで交 流を深める場を多く取り入れたり、特に子供たちを中心に、体験型の授業推進に力を入れ るなどである。
このような事業は、県民をはじめ多くの人々に、地域との交流がはかられるとともに、時 代が流れるにつれて薄れ行く過去の歴史を知るうえでの、大切な資料とも言える。
そして また、このような教育の姿勢は、今後の将来に大きな期待と、物事に取り組むことの大切 さを、教えてくれる貴重な存在でもある。


 

最後に、埼玉県政の特徴として言えるのは、たの都道府県と比べてみても、知事さんの 「少しでも、より良い埼玉を築いて行きたい。」という気持ちを県民へ伝えるべく、自ら 率先して多くの課題に全力で取り組む姿が、大いに現れていると思う。
しかし、さまざま な事に全力で取り組むあまり、せっかく埼玉県独自の試作を生み出しても、どれも中途半 端になってしまっている点も、埼玉県政の典型的な特徴と言えよう。
テレビ埼玉やNACK5などのメディアではいつも、「全国・そして海外へ向けて、活力溢れる彩の国さいたまを伝えていきたい。」と力 強く伝えているが、その願いとは裏腹に、県民などの声を浮き彫りにして、行政区だけで 進めてしまっている傾向が強まって行くばかりで残念だと、私は思う。


そして、埼玉も含 めたどの都道府県にも言えることだが、「県民・都民」と言ったように、日本の地域一つ 一つが、このような枠に捕らわれてしまっていることは、非常に残念な現実である。
私も、テレビ埼玉以外にも数多くのローカルテレビを見るが、それらのなかでも「都民・ 県民の皆様へ、情報をお届けします。」と、再三伝えられている。
それでいつも寂しい気持ち になると同時に、ばあいによっては差別に値するものがあるのではと考えてしまうことも しばしばある。
なぜなら、多くの地域の人々が、たの地域の番組を見ることが、許されて いないのかという思いが高まり、ただならぬ怒りが込み上げてきてしまうからである。
現在では、広域行政を推進する事業も少しずつ開かれてきてはいるが、それでもそれぞれ の地域の枠に捕らわれてしまう現実は、まだまだ避けられない上京に置かれている。
これらの枠を全て無くせる日が来るなら、情報メディアにおいても、行政においても、お互い それぞれの地域の伝統や文化を知り合えることで、さらに豊かな地域社会へと発展してい くのではと、今なお思い続けている。
この実態を改善していくには、メディアからの情報を得るだけの受身の状態だけに捕らわ れず、一人一人が在住する地域に対して改めて再把握すると共に、広く住民の声を多く繁栄させていくことが、広域行政を進めるうえで、重要な課題 であろう。



 

前編・後編に渡ってお送りしてきたレポート、いかがでしたか?
県政の実態については少々難しかったと思いますが、それでも埼玉県という県がどのような所なのか、解っていただけたのではと思います。
長時間に渡り最後までお付き合いくださって、本当にありがとうございました。m(__)m


 

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