金沢からこんにちは!その3「本番でパワーチャージそして味覚で感じた金沢」


 

皆さんこんにちは☆って今日は普通に挨拶してみました☆♪
金沢から帰ってきてもう1週間が経つのに、あのときの余韻が今でもまだ残ってるんですよね☆ この地への憧れもよりいっそう強くなって、埼玉に次ぐ憧れを抱く地域となることは必至でしょう!(笑い)
さてさて、ぼちぼちと本題へ突入していきましょうかね☆今回は、どきどきの本番での様子と生徒たちを囲んでの交流会、 そして、味覚から感じた金沢の新たなる魅力レポでもつらつらと紹介してみましょう!


 

13時30分、石川盲学校の文化祭は幕を開けました。開会の挨拶に続いて、 校長先生のお話の中で、ちょっこし事件が起きました!先生は、私が所属している「劇団ふぁんハウス」のホームページを事前にご覧になっていたそうで、
いきなり自分の紹介を高々にしだしているじゃないですかぁ!「えぇー、ちょ、ちょっと待ってくださいよぉ、恥ずかしいじゃないですかぁー!!! のっけからプレッシャーかけんといてくまっしよ!」ともう一気に心臓がばくばくいってましたからね♪
そして、とうとう自分の出番が来てしまいました。ここから先の約50分前後は私の時間。 ピアノを演奏するだけじゃなくてトークまでしなきゃいけない訳ですから、一種のプレゼンテーションみたいですよね☆


 まずは、お招きいただいてありがとうという気持ちを込めて、いきものがかりの「ありがとう」から始めました。うぅー、まだ指が起きていないことが分かりましたけど、 それでも気持ちが入ればこっちのものだと割り切るとどんどんのってきて、だんだんこの環境を楽しむ余裕も出てきましたね!
そりゃねぇ、大学の頃の話も現在の職リハセンターでの訓練の話も、劇団の宣伝をかねた話もほんのちょっこし緊張して「えぇー」とか「えっとぉ!」なんてことを言ってしまいましたけど、
何が緊張したって、挨拶だけに使うとは言えども、思いっきり短時間で詰め込んだ金沢弁を話すときがいちばん緊張しましたね!
朝練習していたときは周りに誰も居なかったし、もしもアクセントや言い間違いをしても「ありゃ違ったわ!」とか「こうじゃないなあ!」っていくらでも言い直しが利いたけど、
目の前には地元のお客様が沢山いらっしゃる!ここでとちったら全てが終わってしまうような気さえしてましたよ!
それにしても、地元以外の人がその土地の方言を話すと結構受けがいいと聞いたことがあったけれど、
それはここでも十分通用したようで、ごきみっつぁんなぁと言うと会場から笑いまで飛び出しました!
「今日はお招きいただきぃー、ごきみっつぁんなぁ!」ふぅー、言えたぁ。こんな繰り返しでしたよほんと!


 

っとここで、ちょっこしブレイクタイム。さっきから随所で触れている金沢弁の特徴をここらで少し紹介してみるとしましょうか!
金沢弁は、俗に北陸方言とも称されていて、石川県はもとより言葉によっては富山県や福井県でも通じる言葉も多いです。
この方言の基本と言える代表的な言葉は「しまっしぃ!(しなさいという意味)」。柔らかな命令表現です。
これは活用もするそうで、行くだったら「行くまっしぃ」、起きなさいならば「起きまっしぃ」となります。
他に、ありがとうは親しい間柄で使う場合は「あんやと(何処にもアクセントを置かずに平坦に発音する)」や、
丁寧な言葉であればさきほどから使っている「ごきみっさま・ごきみっつぁんなぁ」などがありますね。
あと、「きのどくなぁ」というのもありますが、これはどういう意味か分かりますか?シンキングタイム、スタート!(って次を読めば分かるか!)
共通語で「きのどくなぁ」って言うと「大変な」とか「かわいそうに」のようなニュアンスがありますけど、金沢ではこれはお祝いなどをもらったりした場合に「こんな気を使っていただいて申し訳ない」といったニュアンスで使われるのが、この「きのどくなぁ」なんですよ!
同じ音を持つ言葉でも、文化が違えばこんなにも意味が違ってくるんですね。それと、しゃべりだしの「そ」が「ほ」に化けるのも金沢弁の特徴です。
そうだねぇは「ほうやねぇ」、そうしたらは「ほうしたら」みたいな感じです。
ということで、一応ここらでブレイクタイムを終了して本題に戻りますか。


 

最初にしゃべった金沢弁でそれまでの緊張が一気に解けて、「えぇー」って言葉はちょっと多かったけれどもそれでも会場の雰囲気を楽しみながら、
朝の連ドラメドレー、1947年に石川で国体が開かれたさいに作られたうた「若い力」、そして劇団のオリジナルソングなどを織り交ぜつつ、
こんな遊びも取り込んでみました。ショパンの練習曲の中に「革命」という曲がありますが、これに水戸黄門の主題歌のメロディーを織り交ぜて「もしもショパンが水戸黄門を見たら」とか、
「ヨサク」に火曜サスペンス劇場の曲を融合させた「もしもヨサクがサスペンス劇場を見ていたら」といった冗談音楽を入れると会場は大爆笑!
この冗談音楽は二日目のプログラムでも織り交ぜましたけどね! そんなことをしていると50分というのはあっという間に過ぎてしまうもんで、エンディングではみんなが歌える曲ということで「上を向いて歩こう」の大合唱で1日目のプログラムは終了です!
こちらが「ぜひ手拍子をしてくださいね」とも言っていないのに、曲が始まるとその瞬間から手拍子が聴こえてきて、ほんと感動的でした。
一方的じゃなくて会場全体が一帯となっているのを前身で感じながら、こちらが元気をいただきましたよ!
その後に行われた生徒たちを囲んでの交流会では、ほんとに沢山の質問が出ました。いつ頃ピアノを始めたのか、
点字楽譜はどうやって勉強したのか、一人暮らしは大変ですかという質問が出てきたのはちょっと意外な転回でしたよ!
そういえば、自分の一人暮らしももうかれこれ14年目、大変だったことを思い出す方が大変ですとか適当に答えるとまたまた会場から笑いが…!
おっかしいなぁ、そんな面白いこと言った覚えはないんだけどなあ!何が笑いを取ってんだか分からないですけど、楽しければいいんですよ☆(笑い)
そんなこんなで、ユーモアがあったかどうかは未知数ですが、今日のステージは無事終了しました!先生方にも楽しんでいただけたようで、 ほっとしています。「金沢弁が突然出てきたのには驚かされました!」と感想を下さった方もいらっしゃいました。
ふぅー、突然の企画ながら挑戦してみてほんとに良かったです!


 

そんな訳で、控え室で普段着に着替えて荷物をまとめて今日の宿泊場所へ移動します。
学校で確保してくださった宿泊場所は、金沢駅からも程近い金沢ニューグランドホテルという所でした。
ここはよく様々な障害者団体が宿泊することが多い所だそうで、スタッフの方もとても丁寧に説明してくださいました。
部屋もシングルながらとても広々としていて、すぐにまったりモードになってしまいましたとさ!(ありゃりゃ)
テレビ金沢を見ながら、とにもかくにもまずはお茶を飲むぞってことでポットにお湯を沸かして備え付けられていたお茶セットのお茶をすすりつつ、夜ご飯はなんだろかと花より団子のことを考えていました!(って何しに来たんだよ!)
そして、午後6時過ぎ、待ちに待ったこの時がやってきました!(ってこっちが目的なのか?)ホテルに着いたからフロントまで降りてこいという連絡を受け降りていくと、 打ち合わせのときからお世話になっている今回の企画担当の先生がいらしていました。せっかくなので一緒にご飯を食べようということになっていたんです。
で、向かった場所は金沢駅ビルの中にある、金沢でいちばん美味しいと評判の「スシタマ」という所でした。そうそう、北陸といえばやっぱり生のお魚だよなあ!
ホテルでお茶菓子を食べながらまったりしていたくせに、とたんにお腹がグーグーと!わくわくする気持ちとともに移動すること30分、ようやく金沢駅にたどり着きました。
といっても、バスで三つ向こうのバス停なんですが、一区間の距離が長いのでこれくらいの時間は要するんですね。
ここは回転寿司屋さんなんですが店員さんに直接注文すればその場で作ってくれるありがたいところだったので、秋刀魚を初めブリやサバ、ウニやイクラなど沢山注文してしまいました!
いやぁーもうその生の魚の美味しすぎることと言ったら言葉になりませんねほんと!口の中でとろけるような感覚、それぞれの魚の味がはっきりと出ていてちっとも飽きが来ないほど美味しいんですよ!
北陸の人たちが、関東方面などに出てくるとしばらくは生のお魚が食べられないと言う理由が改めて分かった瞬間でもありました!
そんなこんなでいろいろなお寿司を堪能していると、店員さんが妙なことを言い始めました。
他のお客さんの注文だったんですが、「ヘーイ、金沢のロックねぇ!」とか「金沢のウーロン割りねぇ」などなど。
「はいぃー?金沢っていったいなんのことやろ?なぁん分からんだねぇ!」でも、ロックとかウーロン割りって言ってるんでお酒の種類かなあとはなんとなく思って店員さんに 慣れない金沢弁で聞いてみました。
いやぁ普通に聞いても良かったんだけれども、せっかく覚えた金沢弁を他のところでも使ってみたかったんでした!(笑い)
まるで、海外旅行に出かけて覚えたばかりの英語をありとあらゆる所で使ってみたいというのと、同じような心境ですね。
そしたら、これは最近作られた焼酎の名前なんだそうです☆いわゆる地酒でした。 別にどこかの金沢さんという名前の人が作ったお酒をこの地に売り込んだ訳ではなかったみたいですね!(ってそれはあまりにもベタすぎますね)
今まではビールを飲んでましたけど、地酒と聞いたら自分も試してみたくなってウーロン割で試してみました☆
ちょっと辛口ながらまろやかな香りと飲んだ後の爽やかさが特徴的な地酒でした☆これが最近の金沢の味なんだそうです。 名前が何よりもズバリですよね。「金沢に来たら金沢を味わえ!」なんていうキャッチフレーズで売り出したらもっと受けるかも知れないですよね!
生のお魚も沢山味わえたし地酒も試すこともできたし、大満足でした。先生、本当にご馳走様でした。
最後に、先生と所々金沢弁を織り交ぜながら会話をしていたために、お寿司屋さんの店員さんに「あんた金沢の人かね!」と尋ねられたことをついでに付け加えておきます。
いやいや、ほんと金沢の人になれるもんならなりたいですけど、憧れにとどめておくことにします。


 

自分はこれまで、毎年8月に父親の実家のある新潟に帰る以外は関東地方から出る機会はぜんぜんなかった分だけ、
様々な地方に行った時はそれぞれの地域の方々と同じ目線で話してみたいという思いがものすごく強くなります。
今回、金沢へ行った時もたどたどしい金沢弁を話したにも関わらず暖かい反応を返してくださる地元の方々の暖かさに触れて、これだけでも十分パワーチャージになりました。
さて、次回はいよいよ最終章です。二日目の様子をたっぷりとお伝えいたしますので、どうぞお楽しみにぃー☆♪


第4章へ