関東地方と関西地方で加工法が異なるんです!


 

江戸前寿司や助六などの横にさりげなく添えられている甘酢生姜(その名を「ガリ」という)と、
焼きそばやたこ焼きや牛丼といった料理の付け合せで利用されることの多い紅しょうが、これらはまぎれもなくどちらも生姜から作られる加工品の代表格と言えるでしょう!
そして、どちらも酢漬けにするという共通点がありながらも、関東地方と関西地方で漬け方も違ってくるというからそこに魅力を感じてしまいますね☆
地域性は違っても、どちらも全国的に知名度も高くショウガの効能をいかんなく発揮してくれますが、
ガリや紅しょうがの正確な由来って皆さん知ってますか? と問いかけている私自身も、紅しょうがはなんとなく知っていたんですが、それすらも結構あやふやだったりします (^^ゞ
そんなわけで、せっかく生姜が主役のコーナーができたことですし(笑)、ガリと紅しょうがを深く掘り下げてみるとしましょう☆
どちらにも「えぇー (@@)」と思わず驚いてしまいそうな意外な事実が隠れていたりして…♪


ガリは昔おしぼり替わりに使われていた?


 

ガリとは言わずと知れた甘酢に漬けた薄切りの生姜のことで、特に握りずしや江戸前寿司には付きものの食材ですね!
殺菌効果をたっぷり含んだ成分であるジンゲロールが魚の臭みを消してくれるので、次のネタを食べる前に一つまみするだけで様々なお寿司を気兼ねなく食べることができるんですけど、
江戸時代に遡るとガリはおしぼり替わりに使われていたというんです (@@)


 

一口大に握られた酢飯にネタが乗っている江戸前寿司は、屋台では欠かせないファーストフードだったんです!
豪快に手づかみで食べることが「江戸っ子ってんでーい」という風潮だったのでしょう。
屋台でおしぼりなんざー出てくるわけでもなく、手づかみで食べりゃぁ米粒が手に着くし、だからと言っていちいち手を洗ってたんじゃぁそれも面倒くさい!
そんなときに一役買ってくれるのがガリってわけよぉ☆
甘酢に漬けられている生姜なのである程度湿り気もあるってこって、お寿司を食べる前に一つまみして、食べた後にもまた一つまみして手をぬぐっていたってことよぉ♪
殺菌効果を含んだガリで手を湿らせるなんて、なんて粋な方法なんでしょう☆
そんなわけで、ガリは江戸時代では食べられるお手拭きとしてずいぶんと重宝されたそうだよ☆
ちなみに、ガリというネーミングには諸説あって、歯ごたえのあるしゃきしゃきとした食感から来ているという説と、生姜を刃物なので削る際に「ガリガリ」と音がするからという説があるらしいです!
どちらも思わずクスっと笑いが出てしまいそうな説だけれども、どちらも「一理あるかも」と納得してしまいそうですよね♪


紅しょうがは天ぷらや串カツにして食べられることもある??


 

変わって、紅しょうがは主にひね生姜を梅干しを漬けた後に残った漬け汁で数日間漬け混んで作られる漬物の一種なんだけれど、
ガリとともに生姜の日持ちを良くするための先人の知恵として関西地方で生まれた方法なんだそうです☆
甘酢に漬けこんで作られるのが関東地方のガリであるのに対して、赤紫蘇を入れた梅酢に漬け込んで作られるのが紅しょうがということになるんです!
そのまま食べることもできる他に、料理に色や趣を添えたり付け合せや口直しにもなるなど、一つまみで三者三様と言えるほどいろいろな場面で使われています☆
焼きそばやお好み焼きなどに添えることが多いみじん切りの紅しょうがと、焼きそばや牛丼に軽く散らすことの多い千切紅しょうがの主に二つに分けられることも多いけど、
お寿司に添えられるガリの代用品としても用いられることもあるんだそうですよ☆


さらに、関西を中心とした近畿地方では薄くスライスした紅しょうがを天ぷらにしたり、縦切りにして串カツにして食べる習慣が古くから根付いているんだとか!
紅しょうがの成分がしみ込んだ衣にぴりっとした辛みとしゃきしゃきとした食感が、大阪の庶民の味なんだそうです☆
それに、自分で作るだけでなくスーパーでもお惣菜コーナーで見かけることも多いとか (^O^)
置かずの一品としてはもちろん、おやつ感覚やビールのおつまみとしても良く合いそうで、とても美味しそうですよね☆
お好み焼きやたこ焼きといった「こなもん」と並ぶほどのソールフードだとも聞くし、関西方面に行った際にはぜひぜひひとたび味わってみたいものですな♪


 

いかがでしたでしょうか!みりんや砂糖ベースの甘酢に漬けこんだガリが関東地方で波及し、
赤紫蘇入りの梅酢に数日漬け込んだ紅しょうがが関西地方で波及したということは知っていても、
江戸時代にガリが食べるお手拭きとして重宝されていたり、関西では紅しょうがを天ぷらにしたり串カツにして食べる習慣が根付いているという事実は、どちらも驚きでしたね!
牛丼や焼きそばみたいに、炭水化物が主体になっている料理に散らしてある紅しょうがは本当に口直しとしては最適だと思うし、
沖縄そばやラーメンなどの汁ものに一味アクセントを加えてくれるのもいいですよね☆
ガリも紅しょうがもどちらもひね生姜で作られる場合もあれば、色づきをさらに高めるために新生姜で作られることも多いみたいですが、
これが国産の生姜で作られているとあればさらにテンションも上がりそうですよね☆
日本の三大生姜の生産地といえば高知県・熊本県・千葉県などが有名ですが、それぞれの県で作られている代表的な国産生姜を、来月は大々的に紹介してみようかなぁなんて考えています。
特に、高知県産生姜には品種改良された辛みが強いものも出回っているとか?
それでは皆さん、本日もginger up!!



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