日本の家庭料理の国際化なのか?


前回でも、時短で作ることのできるオリジナルの豚の生姜焼きのレシピを紹介してみましたが、
様々な家庭によっても具材や調理方法にも多くのバリエーションがあり、定食屋さんやファーストフードやファミレスに至るまで、
どんな飲食シーンでもさりげなく上位の座に君臨し続けている料理と言っても、過言ではないでしょう。
栄養価も高くヘルシーな定食の一つとしても優等生と言ってもいいくらいの豚の生姜焼きですが、
特にステーキ屋さんとか一部のファミレスでもここ最近になって、メニュー表に「ポークジンジャー」なる標記を見かけるようになってきました。
この名前を聞いて、「それってつまりは豚の生姜焼きのことなんじゃないの?ポークジンジャーってなんじゃー?(笑)」
なぁんて、一気に疑問符がつみあがってくる経験をした人は、おそらく結構いるんじゃないでしょうか。
はい、私だってもちろんその一人でして、「外国人向けに英語表記にでもしたのかなぁ」とか、
「もしかしたら別の料理なのかも知れないなぁ」って、かなりの期間思いを巡らせておりました♪
そんでもって、あまりにも気になったんで調べてみたら、若干ではあるけれど調理方法も異なる料理なんだということが分かってきましたよ♪
なので、今回は皆さんとその由来についてひも解いていくことにしましょうか☆


そもそも、豚の生姜焼きでもお店によって味付けも微妙に異なっていますけれど、
共通することとして細切れ肉を生姜のしぼり汁やみりんなどの調味料で焼くところは、どのお店も変わらない部分だと思います!
そして、玉ねぎやキャベツなんかの野菜が必ず添えられているので、野菜炒めの部類として取り上げられることも少なくないんですって(@@)
生姜のしぼり汁に加えて、実際に摩り下ろした生姜をふんだんに使用している本格的な生姜焼きを出す定食屋さんも多数あるので、
疲労感がたまっているときや免疫力を高めたい時なんかは、肉や野菜をいっぺんに味わうことができてものすごく重宝しそうですよね。


そこへいくと、養殖を扱うレストランとかステーキ屋さんなどでは、横文字を使うことで洋風なイメージを出そうとしているためなのか、
何故か「ポークジンジャー」というメニュー標記を見る機会も増えてきましたが、そもそも使うお肉の種類が違うんですね!
豚カツなんかに使用されるような厚みのある豚ロースのお肉を使い、摩り下ろした玉ねぎや生姜に林檎やはちみつなどで混ぜ合わせたソースに漬け込んで、
グリルや鉄板を使ってソテーした料理で、ステーキ感覚で食べることもでき、
豚肉の存在感も抜群で、見た目も生姜焼きとはまた違った特別な感じを出すことができるので、ディナーメニューとして提供するお店も多いんだとか。
なので、生姜焼きが和風の素朴な家庭料理というイメージなのに対して、ポークジンジャーはお肉の部位も異なる厚みのあるロース肉を使うという、決定的な違いがあったのです。


ところで、洋風な雰囲気を出そうと、見た目も食感もステーキ感覚が味わえるこの料理をポークジンジャーと表記していると書きましたが、
実はこのポークジンジャーというのは完全なる和製英語なんです♪だから、英語圏の人々に「pork ginger」と言っても通じないことが多く、
これを生姜焼きとして認識することはかなり困難なんだそうですよ(@@)
じゃぁ、正しい英語では何と言うのかといえば、「ginger fried pork」と言います♪
私自身も実際に行ったことがないので確信はないんですけど、逆に海外の日本食レストランにも、日本の特徴的な料理の一つとして生姜焼きもしっかり君臨していますが、
もちろんちゃんとした英語で表記されているので、混乱することは皆無なんだそうです。
細切れ肉と玉ねぎなどの野菜と一気に炒めるタイプ、存在感たっぷりのロース肉をソースに漬け込んだ洋風の味付けでソテーされたタイプ、
どちらにしてもビタミンB群を多く取れるこれらの料理は、 カレーと同じで突然無性に食べたくなってしまいそうですよね☆


いかがでしたでしょうか。野菜と一緒に炒める和風感を出した豚の生姜焼きと、ロース肉をソテーするステーキ感覚の洋風感抜群のポークジンジャーには、実はこんな違いがあったのです!
そう言われてみると、確かに定食屋さんではポークジンジャーを見かけないし、一方の洋食レストランやステーキ屋さんで生姜焼きをあまり見かけないのも納得ですね☆
これから冬に向かってどんどん寒くなってくるので、どちらのメニューも免疫力UPには何役も買ってくれそうで、
季節性のインフルエンザやコロナを予防していきたいものです。
次回からは、また生姜の簡単レシピをちまちまと紹介していこうかなと思っています。
それでは皆さん、本日もginger up!!



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