第3回、cloudyは英語天気予報の代名詞?


少しご無沙汰してしまった連載コーナー、「なるほどE天気」の第3回をお送りいたします。
 

今回はフレーズの紹介ではなく、「cloudyは英語天気予報の代名詞?」というお話です。
英語で天気を表すもっとも基本的なものとして、晴れは「fair」あるいは「sunny」、曇りは「cloudy」、そして雨は「rain」ですね。
これが、「晴れときどき曇り」とか「曇りのち晴れ」みたいに、より詳細な天 気を表すときはどうでしょう。
英語では、晴れときどきくもりは「partly cloudy(パートリークラウディー)」、曇りのち晴れは「mostly cloudy(モーストリークラウディー)」と表現し、不思議なことにどちらにもクラウディーという単語が入っていますね。
「あれれ?晴れという単語が消えちゃった」と思われている方々もいらっしゃるかも知れませんね。
晴れときどき曇りで使われているpartlyという単語は「部分的に」とか「一部で」という意味があり、
また 曇りのち晴れで使われている「mostly」という単語には「概ね」とか「ほとんど」という意味を表します。
英語では、一部分だけ曇っている場合はそのほかを晴れとすると考えるところから、晴れときどき曇りは「partly cloudy」と表現し、
概ね曇りでも晴れの天気が見込まれると予想される場合に、曇りのち晴れということで「mostly cloudy」と表現するそうです。


 

そこへいくと、曇りのち雨という場合はどうでしょう。曇りという単語は晴れという単語をみごとに消したくせに、
雨の場合はちゃっかり最初に現れて、「cloudy, rain later」という風に表現するんですって。
雨の場合は、雨雲を伴うからということで、曇りのち雨はこうやって表現するんだそうですよ。
まったくどこまで目立ちたがりやなんだという感じもしますが、とにかく英語の天気予報ではこの言葉が最も使われる頻度が多いのです。
皆さんも、英語の天気予報を聞く機会があったら、ぜひぜひこの辺りも注目して聞いてみてくださいね☆


音声(晴れときどき曇り)

音声(曇りのち晴れ、あるいは概ね曇り)

音声(曇りのち雨)

 

予断ですが、高校生の頃、英語の時間に時々先生から自分がちゃんと天気の表現が身についているかどうか抜き打ちで聞かれることがありました。
その日の天気はそれこそ曇りのち晴れでそれを言おうとしたら突然聞かれたこともあってか混乱してしまい、 とっさに「mostly クマウリー」と言ってしまいました。当然大爆笑されてしまったことは言うまでもありませんが、
どうやら、日本語の「曇り」と英語の「cloudy」が混ざってこんな言葉になっ てしまったようです。(苦笑)


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