こともあろうに忘れ物が引き起こした珍道中


 

初めての金沢で様々な経験をさせていただいたり、全く土地勘もない私を暖かくサポートしていただいたりしながら、楽しい2日間を過ごしました!
しかし、この2日間という短い間にも思いもかけなかったハプニングに遭遇してしまったんです。
まだ行ったことのない場所とか初めて行くような場所は、ただでさえ一人で目的地まで行くのはかなりの勇気がいることですが、
「何としてでも行ってやるぞ!」という強い思いを持っていれば、案外どうにかなってしまう場合もあるものなんですね!
これは、4回に渡って金沢での2日間を書き綴ってきたブログのおまけではありますが、概略部分からその予期せぬハプニングをちょっとずつひも解いていくことにしましょうか☆


 

2011年11月、私は縁あって初めて金沢を訪れる機会に巡り合いました。と言っても観光ではなくて、演奏とトークをさせていただくという仕事で行ったんですけどね。
1日目の夜、主催者の方から「せっかくだから一緒にご飯でも食べに行きませんか?」とお誘いを受け、泊まっていたホテルから金沢駅へ一緒に繰り出しました。
ホテルから駅へはバスで10分ほどと少々離れていましたが、その日は祝日の1日前だったからか駅はものすごい人であふれかえっていました。


 

その日の天気は少々曇っていたもののまあまあ晴れていましたが、
北陸地方には「弁当忘れても傘忘れるな」という格言もあるほど雨が多いと聞いていたので、私もこの格言を忠実に守り、しっかり長い傘を持って行きました。
駅の中のお寿司屋さんでご飯を食べ、ホテルに戻った後で2日目のプログラムの確認をして「ではまた明日よろしくお願いします」と言って、主催者とはそこで別れました。


 

ところが、部屋に戻って荷物の整理をしていたとき、お寿司屋さんにこともあろうに傘を忘れてきてしまったことに気づき、かなり慌てました。
タクシーに乗ったときも「何か行きより荷物が軽いように感じるなぁ」とは思っていましたが、こういうときに限ってお気に入りの傘を持っていたもので、それを忘れてきてしまうとは大失態。(TT)
時刻はまだ9時半。今だったらまだ傘を取りに行くことはできるかも知れないと判断した私は、
土地勘も全くない慣れない道を思い出しながらそろりそろりとバス停まで歩き、来たバスに乗って金沢駅へ向かいました。


 

最初に来たときはあっという間に着いたのに、同じ経路を通っているはずなのに、同じ時間がそのときの自分にとっては小一時間ぐらいに感じてしまいました。
手がかりは、「さっきこんな道を通ってきたなぁ」という記憶と、金沢駅に入るときに手動で開閉するドアみたいなのがあったという記憶しかありません。
途中迷いはしたけれど、何とかそのドアみたいなところにたどり着けたので恐る恐るそこを開けてみると、
そこにはほとんど人はおらずただだだっ広い空間が広がっているだけでした(-_-; (・o・)
(その2へ続く)


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