今月の市町村


 

2010年も、早くもカレンダーのページがあと2枚になってしまいましたよ!(苦笑)
毎年のように、年始に「今年はどんな年になるだろう?」と、真新しいカレンダーを見ながら初心にかえって思いをめぐらしたりするけれども、
ついつい時間に終われる毎日を過ごしていると、「えっ?もう半年過ぎちゃったよ!」とか、「うわっ、もう年末じゃん!」みたいに、
気づかぬうちに1年が過ぎちゃったなんて経験、おそらく一度や二度ではないかも知れませんねえ☆
それに、年々冬の訪れが早いと思っているのは、私だけでしょうか?
その証拠に、10月に例を見ない寒波が押し寄せてきたおかげで早くも暖房のお世話になったり、
デパートのお歳暮商戦も年々早まってきているし、このまま季節感が無くなったらどうしようとか、たまに考えたりすることもあります。
声を大にして日本の個性とも言える季節感は、どんなことがあっても無くなってほしくないですよね!


 

11月といえば、このページの主人公である埼玉県の誕生日を14日に控え、ご存知のとおりそれでなくとも
このコラムでも4ヶ月に一度は埼玉県の市町村を訪れています。
 NACKN そうそう、11月になると、ページを開けば真っ先に「11月14日、埼玉県民の日」と太字の大見出しが現れるよね☆
 AMATY あらまぁー、よく見てるねえ。そうなんだよ、私の中でいくつかある記念日の中でも、もっとも大々的部類にはいるものだからね!
 NACKN 記念日って、その人それぞれの思いにあふれてて、どんな小さな記念日でもだいじにしていきたいよね☆
 AMATY NACKNってば最近どうしたの?やけにまじめじゃないですか!
 NACKN だって、前に突っ込みすぎるところがあるから気をつけろって言われたことがあったから、おとなしくしているだけだよ。
 AMATY えっ?そんなぁ!自分の個性まで閉じ込めなくたって…!自分の思いを相手に伝えるのって、改めて難しいのう。(苦笑)
 ってなわけで、埼玉県に戻ってきたところで、今回は紅花の里としても知られている、桶川市を訪ねてみましょう!
6年前に行われた埼玉夢国体でも、多くの選手が訪れた市町村の一つだよ。
 NACKN おっ、桶川ならば、ここからも近いね!
ちょっと前までは、上野を回らないといけなかったのが、今では湘南新宿ラインのおかげで、池袋からも1本で行けるもんね♪
 AMATY NACKNは鉄道にも強くなったけど、特に埼玉県へのアクセスは右に出るものはいないねえ☆
あれ、あちらこちらに紅花が……!


 

桶川市ってどの辺りにあるんだろう?


 桶川市は、埼玉県の中東部に位置していて、市の大部分が大宮台地の上に存在している市町村なんだよ。
人口は凡そ75000人を有し、江戸時代には旧中山道の宿場町として栄えてきた所でもあり、紅花発祥の地としても知られているよ!
また、行田市と同様に大昔には数多くの古墳も発見されていて、「川田谷古墳群」といわれる古墳群も存在していたんだって。
川田谷というのは、現在の市内の川田谷地区のことをさしているよ☆


 

高崎線沿いの市町村は特に歴史を感じるねえ。他にはどんな特徴があるんだろ?


 桶川を含めて、この周辺の地域に言えることだけれど、古くから農産物などの集散地だったこともあり、
多くの人々が集まる宿場町として機能していたんだよね。
この発展に大きな役割を果たしていた物が、桶川のシンボルでもある「紅花」の栽培だったんだよ!
江戸時代には特にこの栽培が盛んだったけれども、明治時代に入り廃藩置県など世の中の大きな変化と同時に、
中山道も衰退していき、宿場としての役目も収束を向かえ始めたんだ。
紅花にもその影響を受け始め、輸入品などに取って代わられて衰退していったけれど、この功績を称えて
1994年頃に、紅花を街づくりのシンボルとして、市民とともに動き始めたという敬意もあるんだよ!
桶川の年間を通して行われている祭事でも、実に紅花をテーマとしたお祭りが多いのも、町おこしの一環なのかも知れないね!


 

紅花って響きもすごくおしゃれで近代的だけど、そんな昔から栽培されてたのにはびっくり!!じゃあ、観光スポットも紅花が多かったりして?


 そうだねえ。紅花もしかりだけど、この市は旧中山道とともに歩んできた市町村といっても過言ではないというくらい、旧中山道とは木っても切れないもんね!
市の中心は工業地帯や住宅地として発展しているけれど、市内には現在でも宿場の面影を残している所が実に多いのも特徴かもね!
その証拠に、中山道や宿場の歴史を知ることのできる「中山道宿場館」とか、
宿場としての名残を残しつつ、現在でもビジネス旅館として営業している「武村旅館」もあるね。
ちなみに、ここは宿場宿の発展にさいし栽培されていた紅花をよみがえらせて、「紅花の郷作り事業」という、紅花をシンボルとする事業が展開された所でもあるよ!
紅花ふるさと館では、地元産の原料を使用した手打ちうどんも味わうことができるから、
郷土の味に舌鼓をうつならばここは最適な場所だよ!


 

明治時代に、旧中山道に変わってここに沿うように高崎線ができ、桶川駅や上尾・北本駅も設置されたところから、
市の中心部は上尾市の北部と接しているのもあって、上尾市の影響を少なからず受けている部分もあるんだよ!


 

ほんっと紅花とは木っても切り離せないくらいのシンボルなんだね!ところで、ここはどうして桶川って呼ばれるようになったんだろう?


 あれ、今頃になってその質問をするか!(笑い)
桶川という地名は古来のものであるとされているからはっきりとした由来は現在でも分かっていないんだけれども、
有力な説としては次のようなものがあるよ。


 

「沖側」に由来している。「沖」というのは、とても広々としている田畑を意味していて、その方向をさす沖側がなまって
桶川になったという説。


 

「起き川(起きるに河川という字を書いている)」に由来している。芝川や鴨川等の水源が存在していることから、
川が起こる所、これが「起き川」と呼ばれていたという説。


 

どちらの説が有力かと効かれても、どちらの説も桶川に伝わるものなので、由来としてはこの二つとされているんだって!
当時は、オケガワとオケカワと二つの呼び方や表記があったみたいだけれども、現在はオケガワで統一されているよ!


 旧中山道の宿場として栄え、紅花とともに発展している都市、桶川市。
桶川市は、市の北東部で鴻巣市ともわずかに接しているんだけれども、実際に桶川と鴻巣を直接繋いでいる交通機関は無くて、
この市から鴻巣に行くには、隣接はしていても高崎線で北本を経由しないと鴻巣に行けないのが現状になってるんだよね!
それでなくとも、埼玉県は南北を結ぶ交通機関は結構あるのに、東西を結ぶ交通機関が極端に少ないから、こういう現象が起こるのかもね。
桶川市に関する詳しい内容は、桶川市ホームページ へどうぞ。
祭事や市のプロフィールがすごく分かりやすい構成になってます。


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