今月の市町村


2025年の年が明けました。皆さんは、どのようなお正月をお過ごしでしょうか。
コロナ禍からようやく解き放たれ、寺院や神社にはたくさんの初もうで客で賑わい、ニューイヤー駅伝や箱根駅伝とといった風物詩も、
制限が緩和されて沿道での応援があちらこちらで見られるといったように、すっかりコロナ以前の風景が戻ってきました。
帰省や年始回りや国内・海外に旅行に出かける人たちでにぎわう駅や空港は、特に大変だなぁと毎年ニュースを見ていて他人事とは言いませんがついつい感じてしまいます。
そんな平和な元日ムードが始まった矢先、能登地方を震源とする大地震が発生し、テレビやラジオの番組は即座に地震情報に切り替わり、それまでの雰囲気が一変しました。
「明けましておめでとうございます」という挨拶も別に言ってはいけないということでは無かったですが、
特にテレビ・ラジオ番組の開始時にはなんとなく自粛する動きもあちらこちらで取られましたね。
世界的に見ても、2024年は激動な年だったなぁという印象ですが、特に能登地方では9月にも豪雨災害も発生し、
更に未曽有の災害に見舞われた想像を絶する大変な年だったなぁと思うとともに、能登地方の1日も早い復興を祈らずにはいられません。
一方で、パリ五輪での日本勢の目覚ましい活躍や、大谷選手の前人未踏の記録達成等、スポーツ界では結構明るい年でした。
2025年は、ラジオ放送が始まって100年とか、阪神淡路大震災・地下鉄サリン事件から30年といったように、節目の多い年なんですね。
国内外ともに平和な話題に満ちた年であって欲しいなぁと、思いを新たにしているところです☆


さて、ここ最近では中規模・大規模旅行に出かけることが増えてきたこのコラムですが、開始当初から270近い市町村を取り上げてきました。
まだ何年も先になりそうですが、300という数字も少しずつ近づいてきていますね。
 NACKN 2025年の年明けですが、さっきも前文を見てたけど結構節目が多い年なんだねぇ。阪神大震災もサリン事件も私は知らないんだよねぇ。
 AMATY あーー、そういうことになるんだよねぇ。95年以降に生まれた人たちはニュースでしか情報を見聞きしないわけだし、
特集番組やドキュメンタリーでも組まれなければ詳細を知るすべはなさそうだしね。
 NACKN それでも、確かどちらもドキュメンタリー番組が組まれて詳細を見たことがあったけど、
特に地下鉄サリン事件は通勤ラッシュ時に無差別的に起きた事件だと知って、しばらくは朝の電車に乗ることへの恐怖感を覚えたなぁ。
 AMATY ほんとだよねぇ。どちらも世界中を震撼させた出来事だったから衝撃も大きかったし、こんなことが決して起きない世の中になってほしいね。
 っとまぁ、NACKNの落ちも無くこのコラムではあり得ないくらいどことなく真面目な感じでふわーーっと幕開けしましたが、
先月も石川県を訪れていたんですが、2連続になってもやはり今月は能登自信や豪雨からの1日も早い復興を願って、同じ能登地方に属する穴水町を取り上げてみましょう!
詳細はあまりよくは知らないけど、ここも現役の相撲力士の活躍が光っているところだねぇ。
 NACKN あれぇ、なんだかからかわれてるような気もしないでもないけれど、そうだよねぇ。確かに今月こそ石川県を訪れなくちゃね☆
復興祈願ってのがとてもいい取り組みだよね!金沢駅から出ている七尾線っていうのがあるけど、
この路線は1991年(平成3年)に七尾駅を境にJRと能登鉄道が分離されるという不思議な形態を取っているから、
同じ七尾線でも七尾駅まではJRで、そこから先が能登鉄道になって、それに乗っていくと中心駅である穴水駅に就くことができるね!
 AMATY そうそう、これが結構不思議な形態だし、同じ路線を二社が共同で扱っているのも珍しいんじゃないかな☆
この町も結構観光資源が多いからか、特に祝日ともなると結構賑やかですねぇ。
 NACKN ほんとうだぁ!年末年始ともなると、結構観光客も多く訪れるし、輪島市にある能登空港からも近いから、今年のお正月も賑やかになりそうだねぇ☆
あれれ、なんだかきいたことのない食べ物も近くで食べられそうだけど、これってもしかして珍味ってやつなのかなぁ?


穴水町ってどんなところだろう?そして何か「これぞ!」っていう涜職はあるのかなぁ?


穴水町は石川県は能登地方の中央に位置している市町村で、のと鉄道が全線で営業していたころは、交通や行政の中心地として発展してきた経緯があるんだよ☆
後で詳しく説明するけど、「星空の町108市町村」の一つに選ばれたこともあり、「第4回「星空の町・あおぞらの街」全国大会」というのが開催されたこともあるんだよ!


それに、町の商店街も1キロメートルにお及ぶ長さは名物でもあって、珍味が味わえる飲食店も多いんだって!
北陸地方の市町村だから真冬には降雪はしばしばあるんだけど、北部から西部に広がる丘陵地帯が風をさえぎるという特徴から、
真冬でも他の市町村と比べても比較的穏やかという特徴もあるらしいよ☆


すごいなぁ。飲食店が多いってのは聞いたことがあったけど、星空の町の一つとして選ばれたというのも初耳だったねぇ。そもそも星空の町というのは何かそういう組織でもあるのかなぁ?


さすが目の付け所が鋭いなぁ(@@) ってまぁそれもあるけど、さっきの紹介のところで「後で説明する」って予告してたんだったよ(^^ゞ
結論から言うと、これは環境庁(現環境省)が毎年「星空の街コンテスト」という企画を行っていて、そこで選ばれた市町村が108市町村って訳なんだよ!
1988年(昭和63年)に「星空の街・あおぞらの街全国サミット」が北九州市で行われたことが、
毎年この選定市町村が持ち回りとなって行っている「星空の街・あおぞらの街」全国大会に繋がっていって、
「星空の街・あおぞらの街全国連絡会議」が結成されたんだって☆


これは、「郷土の環境を活かした地域おこしの推進と大気環境保全意識の高揚を図る」という大きな目的があって、
現在はこの連絡会議は協議会として活動していて、毎年1回各市町村で全国大会が開かれていて、大気保全に資する顕著な活動を行った団体に様々な賞が送られるようになったらしいよ!


この町でも、何年に開かれたかという明確な部分まではどうしても分からなかったんだけど、この協議会が主催する全国大会が開かれたことがあったんだよ!
確かに、空気も澄んでいて環境を生かした地域おこしという目的には、この町は大いに該当する要素がたくさんありそうだよね。


へぇー、そんな立派な協議会の選定で選ばれていたんだねぇ。郷土を生かした地域おこしという目的もすごく素敵だねぇ。他にも、町の活性化に取り組んでいることってあるのかなぁ?


いやぁー、直球とも変化球とも言えない微妙な角度からの質問がいきなり飛び込んできましたねぇ。
まぁでも、この流れからするとどんな活性化に取り組んでいるのか気になる人たちも多そうだね。
この町では、主に二つのことに関する取り組みを積極的に行っているらしいよ☆
まず一つ目は合宿誘致事業が非常に積極的で、町外の人と町民との交流人口の拡大を図っていて、誘致事業費補助金交付制度を整えているところから、
町外の人たちと町民とのふれあいと交流を深めることに努めているんだって(^O^)これで結構な成果を挙げているらしいよ☆
最近、どの市町村も地産地消とか市民との交流の場を整備している市町村は増えてきたけど、この町はその先駆けとも言っていいよね♪


そしてもう一つは「落語のまちづくり」という取り組みなんだけど、初代林家三平という落語家の奥さんだった
海老名香が終戦前後にこの町に疎開していたことも含めて、林家一門とのつながりが生まれたんだって!
これがきっかけとなって、街の活性化の一環として笑いを取り入れた施策が考案されて、三平堂塾とか林家一門を招いた落語会なんかも定期的に開催しているみたいよ(@@)
コロナ禍でも、手を変え品岡江笑いを生かした取り組みに努めていたっていうから、すごく涙ぐましい努力が詰まっていたんだね。


うわぁーどちらもものすごく魅力的な取り組みだし、郷土を愛する思いにあふれていて、全国にも広まっていけばいいなぁって率直に感じたよ!。ところで、この町には能登でしか味わえない珍味があるって聞いたんだけど?


ははぁーーん、やっぱり色気より食い気、いやいや花より団子の直球質問が来たねぇ☆でも、何度も言うけど各地の特産って一番知りたい項目だねぇ☆(笑)
日本の三大珍味にもなっていて、能登地方で特に食されているものに「このわた」というのは代表選手だね!
この町も含めた能登地方では古くからナマコを使った加工品が盛んに作られていて、
このわたはナマコの内臓を塩辛にしたもので、特にお酒の肴としてとても有名なんだよ☆
昔から、三河湾とか伊勢湾、もちろん能登半島でも産地として知られていて、ナマコの「こ」に助詞を表す「の」、これに腸や内臓を表す「わた」を組み合わせてできたのが語源なんだって!


ナマコの加工品が盛んだって話をしたけど、ナマコの生殖巣を軽く塩辛にした「くちこ」というのもあるよ☆
この「くちこ」には2種類あって、干して乾物にした「干しくちこ」と「生くちこ」といって軽く塩辛にしたタイプのものも広く食されているよ。
寒さが厳しい1月から3月にかけてナマコは繁殖期を迎えるんだけど、この部分が口のやや下に位置するというところから「くちこ」と称されるようになったんだって♪ どちらも酒の肴としても食べられるけど、料亭や割烹料理なんかでも珍味として出されることも多いみたいだよ☆
私自身もどちらも食べてみたことがあったんだけど、酒の肴と謡われるだけあって、若干苦味の中にも深い味わいで、本当にしょっちゅうは食べられなさそうな感じでした。
日本の三大珍味として珍重されるのもうなづけますね


星空の町としての選定を受け、様々なアイディアで積極的な地域おこしを推進する町、穴水町。
冒頭でこの町も現役相撲力士の活躍が光っているって話が出たけれど、それというのも幕内で活躍している遠藤関なんです☆
なかなか上位の壁が厚くて跳ね返されることが多く最高位は小結なんだけど、この町のみならず全国に多くのファンがいるんだよね☆
幕ノ内の取り組みが始まる前に、幕ノ内の全員の力士が東方と西方に分かれて土俵入りをするんだけど、
遠藤関の名前が場内にアナウンスされたとたんに大歓声がいつも沸き起こっています♪先月取り上げた津幡町出身の大の里関に続いてほしいですね☆
穴水町に関する詳しい内容は、穴水町ホームページ へどうぞ。
特に「市長の部屋」はお勧めで、町の紹介というコンテンツ以上に詳細にこの町のことを語ってくれているので、本当に分かり易いページ作りになっているんですよ♪



他の市町村へも行ってみよう!

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