今月の市町村


 

先月下旬にやっと梅雨が明けて、真夏本番とも言える8月に突入しましたね☆
いやぁーそれにしても、今年の梅雨は明けるまでも長かったけど結構厄介な感じでしたよね。
何がって、今年の梅雨は本当にじめじめだけでなくて寒気というおまけつきで、「今年の夏は冷夏なんじゃないか」とあちらこちらでささやかれるほどでした!
1993年(平成5年)の夏は、「今って本当に夏だよね?」なんて疑ってしまうほどの大冷夏でした。
梅雨が明けても秋を先取りしちゃったのかってくらい涼しくて、たまに思い出したかのように1日か2日くらい暑くなっても、
すぐまた涼しくなって冷房を付けなくても平気で過ごせたくらい異常な夏でした。
まぁ、電気代のことを考えたら「なにがし電力」さんにとってはウハウハだったかも知れな線けど、
やっぱり夏が涼しすぎるのはどうにもこうにも気持ち悪いですし、湿度と言うおまけはいりませんが、かーっと暑くなってこそ季節感を感じられるっちゅうもんじゃないですかぁー!
いよいよ夏本番、各地でも花火大会が模様されたり、高校野球や怪談話といった夏の風物詩も似合う季節になりましたね!
それぞれに今年の夏も悔いなくエンジョイしたいものです!


 

さて、今年の6月から元号にちなんだ市町村特集を組んでいますが、2019年4月まで続いた平成も、
発祥の地ではないにしても同じ漢字の地区があったことで脚光を浴びた市町村もあるんです!
 NACKN 元号をじっくりひも解くという経験をしてからというもの、自分が生まれた平成の典拠元とか、
同じ名前の市町村があるのかなぁなんてそんなことに自然と興味を持つようになったよ!
 AMATY いやぁーほんとだよねぇ!そもそも令和の典拠元が日本の古典だったことがきっかけで、
私たちだけじゃなくて元号のひも解きってのが静かなるブームとなりつつあるらしいね!
それにしても、NACKNって平成生まれだったんだよねぇ!まじまじと築かされたけど、今じゃ平成生まれって言われてもちっとも驚かなくなった自分がちょっぴり恐ろしいかも!
 NACKN あれれ、忘れないでちょうだいなぁ!でも、平成の前の昭和は60年以上も続いたもっとも長い元号だから、
昭和の中でもいろんな世代があることが当時は新鮮だったなぁ!
そのうちあと数年もすれば令和生まれのレポーターだって登場しているかもよ!
 AMATY うわぁーなんて恐ろしや!
 そんなわけで(どんなわけ?)、今回は平成地区(ヘナリと読みます)を要する岐阜県の関市を取り上げてみることにしましょうか!
昭和から平成に改元されたときに大フィーバーが起こったんだとか!?
 NACKN おぉー、なんかその地区の名前ずいぶん前に聞いたことがあったよ☆
そのブームに沸いた話題も飛び出しそうで楽しみ楽しみ!
んー、関まで鉄道だけで行こうとすると長良川鉄道越美南線の関富岡駅とか関市役所駅がどうやら最寄みたいだけど、東京から行こうとするとかなり面倒くさそうだねぇ!
ということで、今回はバスタ新宿から関市役所前まで出ている高速バスで、ゆったりバスの旅と行きましょうか!
 AMATY あれまぁ珍しいねぇ!さすがのNACKNの鉄道路線図でも掲載が難しいところも中にはあるんだなぁ!
 NACKN そうなんだよ!鉄道で行くのが難しいと分かったら、夜行バスや高速バスといった長距離移動のバスが力を発揮するんだよ!
あれー、こんなところに「道の駅平成」ってのがあるなぁ!
でもここの駅名、「ヘナリ」じゃなくて「ヘイセイ」って読むらしいぞぉ!
これはいったいどういうことだろう?


 

関市ってどんなところだろう?そして、噂の「平成(ヘナリ)地区」って何処にあるんだろうか?


 関市は岐阜県の中央部の長良川本流の中流部に位置している市町村で、名古屋市からはおよそ40キロメートルのところにあるんだよ!
日本有数の刃物の産地として非常に有名で、他には新潟県の燕市や京都や大阪府などがあるんだけど、
どの山地にも関の職人が移住していたというから、ここはまさに『刃物のふるさと』と言ってもいいかも知れないよね☆


 

市の中心を流れている長良川が作りだしたとされる自然豊かな風景も非常に多く、天然のアユも生息しているので
それが自然環境の状態を見る目安にもなっているらしいよ!
2005年(平成17年)まで存在していた武儀郡の町や村が編入合併されて、現在はアルファベットのVの字みたいな形をしているんだよね♪


 

今はこの武儀郡という郡も市町村合併で消滅しているんだけど、かつてこの郡にあった下之保村(シモノホ村)の周辺は平成地区(ヘナリ地区)と呼ばれていて、
1989年の1月8日に元号が平成に改元されると、この地区周辺は大フィーバーが起きていたらしいね♪


 

ヘェー、全国有数の刃物の産地だったことは初耳だったなぁ!ところで、その噂の平成(ヘナリ)地区の当時の様子はどうだったんだろう?


 あらまぁー!今回はストレートなんだか変化球なんだかよく分からないけど(苦笑)、今は関市の一部になっている武儀町。
上で紹介した下之保村が武儀町へと昇格したんだけど、この町の周辺は昔から平成地区「ヘナリ地区」ってずっと呼ばれてきたんだって!
観光地としての側面も無くいつもシーンと静まり返っていたというこの地区に転機が訪れたのが、1989年1月の平成という元号への改元だったんだよ♪


 

平成から令和に改元されるときと違って、天皇陛下の崩御によって新元号が発表された次の日に平成の時代が粛々と始まったわけだけど、
この地区では読み方は違っても地域名と同じ表記の元号になったことで、その地域を一目見たいとこの改元以降に大勢の人たちが訪れるようになったそうだよ!
それに、「平成」と名のつくグッズを作れば飛ぶように売れたというし、元号の改元によってこの地域を振興させるきっかけになったといっても過言ではないよね!


 

この「平成フィーバー」は留まるところを知らず、結局実現はしなかったんだけどこの武儀町を「平成町」に町名を変更したらどうかという案まで浮上したんだって (@@)
2005年(平成17年)というのは、全国的にも市町村の合併や編入が行われる「平成の大合併」が勃発していた時期だったんだけど、
同年の2月に現在の関市の一部として編入することで落ち着いたんだよ☆
そんなわけで、この地区は元号の改元がきっかけとなって地域の活性化に成功したという珍しい事例が残る地区ともなったことになるね☆


 

うわぁー、その「平成の大フィーバー」はきっと凄まじかったんだろうねぇ!道の駅まで作ってしまう勢いもあったんだもんねぇ!ところで、刃物以外にもなにか特産品ってあるのかなぁ?


 おっとー、今度は明らかなる度ストレートでしたねぇ!(笑)
うなぎといえば真っ先に静岡県の浜名湖産のうなぎを思い浮かべるかも知れないけど、この市でもうなぎは名産で名店も複数あって、
結構テレビ番組でも取り上げられることも多いんだって!
うなぎは蒲焼がなじみ深いって人も多いかも知れないけど、この市のうなぎは関西風の腹開きでさばかれたものを炭火などで焼き上げる手法なので、
中はジューシーで外は芳ばしくて、それぞれのお店のオリジナルのタレで味わうことができるそうだよね。
聞いているだけでよだれが出てきそうだね!


 

他には、特産のしいたけを使用した黒い衣が特徴の「関からあげ」も、この市の名物だよ!
と言ってもこれは昔からの名物ではなくて、2009年(平成21年)に「関市をもっと元気にしたい!」という思いを秘めた有志が集まって考案されたメニューなんだって!
今全国でも地域おこしを目的としたBQグルメがはびこっている中で、この市の名物のしいたけとひじきを使用することで、衣が真っ黒になるそうだよね!
しいたけとひじきを使用した唐揚げなんて、ものすごくヘルシーな感じがするよね☆
それこそ、この市の下之保地区にある「道の駅平成」でも味わうことができるんだとか!


 

平成への改元が地域活性化の原動力となり、「刃物のふるさと」として栄えてきた都市、関市。
NHKで毎年放送されている年越し番組「ゆく年くる年」でも、2018年の大晦日にこの市がいちばん最初に取り上げられて以降、
「平成最後の初日の出」とか「平成最後の春祭り」といった催しを、地域住民で実行委員会を立ち上げて精力的に行ったらしいね!
ところで、当時の武儀町に作られた「道の駅平成」が「ヘナリ」とならなかったのは、その当時日本で唯一元号と同じ地名という関係から、
「ヘナリ」とせずに「平成」としたという有力な説が残っているそうだよ!
関市に関する詳しい内容は、関市ホームページ へどうぞ。
ものすごく階層が深くて目的の情報が若干探しづらいんだけれども、観光のページはすぐに目的の情報に行きつくことができて結構便利です!


 

さて、令和・平成と2回にわたってお届けしてきた元号特集ですが、やはりこれを忘れずして元号特集を締めるわけにはいかないですよね!
「昭和」をそのまま冠した市町村もなんと関東地方にあったのです!
ということで、来月は「昭和」を冠した市町村を取り上げて、元号特集を締めくくりたいと思います!次回もどうぞお楽しみにー(^O^)



他の市町村へも行ってみよう!

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