今月の市町村


 

「こんなに暖かい日が続いて本当に12月なのか?」なんて疑ってしまいそうなくらい日中は上着を脱いで過ごせるほど暖かいんですが、
泣いても笑ってもカレンダーの最後のページでもある12月に突入してしまいました。
世間ではどうやらしつこい風邪が流行っているようで、私の周りでもなかなか風邪が抜けないなんて人たちも多く、
インフルエンザもこれから猛威をふるってきそうで恐ろしいですねぇ!
「流行っているようで」なんてまるで他人事のように書いてしまいましたが、絶対にかからないという保証はないにしても
そんなしつこい風邪やインフルエンザから予防してくれる私の必須アイテムである緑茶を毎日飲んでいるおかげからか、
およそ6年あまり寝込んでしまうような風邪もこれっぽっちも引かずこのとおり元気です(^O^)
ラジオやテレビでも緑茶を毎日飲む習慣がある人は風邪を引きにくいなんて話は何度か聞いたことがありましたが、それまでは半信半疑だったもののこのことを決定づける出来事があったんです。
6年前に風邪を引いた際に病院に行ったときのお医者さんに、「お茶って毎日飲んでいますか?」なんて妙な質問をされたことがありました!
その頃は風邪予防の効果のことなんて知らずにただのお茶好きという理由で飲んでいたので、「毎日ではないけど好きでよく飲んでいる」と答えると続けてそのお医者さんは、
「世間では風邪予防の一つにうがいを挙げているけど、確かにしないよりはした方がいいけどウィルスがどうしても口に付着してしまいかえって風邪を引き起こしてしまうことも少なくないんですよ。
その点、抗菌作用のある緑茶は万能薬の役割もあって、お茶で体の中にウィルスを流す方がそれらのウィルスを撃退してくれるだけでなく、
毎日飲み続けることで免疫もついて風邪予防になるから、うがいよりも効き目があるんです。」なんてものすごく意外なことを言ったんです。
小さい頃から緑茶が大好きな私からしてみたら棚から牡丹餅のようなことを言われて、何とも晴れやかな気持ちになったものでした♪
それでも、やはり風邪予防には常に気を配らないといけませんね☆


 

さて、10月のコラムで神奈川県の二宮町を取り上げた際に、12月のコラムでは今は無き栃木県の二宮町を取り上げるという予告をしましたが、覚えていらっしゃいますか。
現役の市町村を取り上げてきたこのコラムで、合併前の過去の市町村を取り上げるというのは実は初めてだったりするんですよ!
 NACKN そうかぁ!過去にもあったのかと思っていたら、実は初めてのことなんだね?
 AMATY そうなんだよー!そのとき取り上げていた市町村が町から市へ・村から町へ昇格したという例はあっても、
現在は合併している市町村の過去をひも解くっていう例はこれまでなかったからねぇ。
 NACKN いやぁー意外だったねぇ!今回取り上げようとしている二宮町も、このコラムでも過去に取り上げた真岡市になっているっていうし…!
 AMATY おぉーっとっと、その辺にしとかないとネタバレになっちゃうよ!!
 NACKN ヒイェェー、危なかったー!でも半分ネタバレしちゃったかも(^^;;
という訳で、今回は2009年(平成21年)まで存在していた、栃木県の二宮町を取り上げてみましょう!
それこそ真岡市とほんの少しだけかぶってしまう部分もあるかも知れませんが…、あくまで「二宮町」として進めていく予定ですよ!
 NACKN へぇー、漢字も神奈川県と同じ漢字を書くんだねぇ♪
それでも、こちらまでの交通の便はかなり不便で、電車で行こうとすると宇都宮のさらに先の小山まで行って、
そこで水戸線に乗り換えて茨城県の下館という駅に出て、そこから真岡鉄道という非電化の路線が出ているから、
それに乗るとこの町の中心駅である久下田駅に到達できるよ。
 AMATY うわぁーそんなに乗り換えがたくさんあるのかぁ!しかもいったん茨城県を経由しないといけないんだねぇ!
 NACKN そうなんだよねぇ!でも、だいたいは宇都宮で降りて真岡までの直通のバスが出ていてこれを利用する人たちが圧倒的に多いらしいよ!
その証拠に、宇都宮を過ぎると結構空いてくるからねぇ☆


 

二宮町ってどの辺りにあったんだろう?そして、どんな特徴があったんだろう?


二宮町は、栃木県の南東部に芳賀郡という郡があるんだけど、そこにあった市町村だよ!
芳賀郡というと、現在は茂木町・市貝町・芳賀町とそして益子町という四つの町があるんだけど、
この辺りは栃木県が誕生する前は下野国と呼ばれていたところだよ!
御多分に漏れず、この二宮町も芳賀郡の中心を担っていたような町だったから、結構周囲の町の影響というのも多かれ少なかれ受けていたみたいだよ!


 

真岡市の南に位置しているところで、・五行川・鬼怒川・そして小貝川という一級河川が流れていて、水源地としての役割も果たしていると言えるよね!
茨城県とも隣接しているんだけど、町内には真岡鉄道という非常にレトロな路線が走っていて、
都心から鉄道だけをを使ってこの町に到達するにはいったん茨城県を経由しないと行かれなかったんだよね!
中心になっていた駅は真岡鉄道線の久下田駅で、全国的にも有名なイチゴである「とちおとめ」の栽培が本当に盛んなんだよ☆
しかも、17年連続して日本一の生産量を誇っているっていうからものすごいよね(@@)


 

ヘェェェー!!鬼怒川とかとちおとめとか、ものすごくなじみ深いキーワードもすごく多くて、でも交通は結構不便だったんだね!それで、この町の名前の由来って何なんだろうか?


 おっとー、今回は有無を言わさずストレート勝負できましたねぇ!!
この町の名前の由来というのが、皆も小学生の頃か何かに読んだことがあるかも知れないであろう二宮金治郎の伝記でも有名な、「二宮尊徳」にちなんでいるそうだよ!
私自身も二宮金治郎の伝記は読んだことがあったけれど、まず生誕地が何と相模国足柄上郡栢山村というところで、
ここは現在でいう神奈川県小田原市というから、神奈川県の二宮町とも関係が深いのかなぁって思ったよ!


 

じゃぁ何で栃木県の二宮町とも関係が深いのかって言ったら、当時生誕地で農作を試みようとしてみたものの近くの酒匂川の氾濫であえなく断念し、苦労の末に成果を再興させたことで手腕を見込まれて、
小田原藩の飛地であった「下野国桜町領」というところに赴任させられたそうだよ!
この「下野国桜町領」というのは現在の「栃木県芳賀郡二宮町」のことで、二宮金治郎ゆかりの地であったことからこの辺りも二宮と呼ばれるようになったんだって☆


 

それにしても、神奈川県の二宮町と栃木県の二宮町の2町が、二宮金治郎に関係していたっていうのは、結構意外な事実だったよね!
この名残で、今でもこの二つの町には二宮記念館が設置されていて、多くの見学者が絶えることなく訪れているみたいよ!


 

そうだったんだぁ!私も二宮金治郎の伝記を読んだことがあったけど、栃木県にも赴任していたとは知らなかったよ!本当に類を見ない由来の例だったね!じゃぁ最後に、この町で開かれていた祭事があったら知りたいなぁ?


 おやおや、やや変化球気味で攻めてきましたね☆それでも、真岡市に編入合併をしても引き継がれて開催されているものも結構あるよ☆
二宮の伝統的なお祭りの一つで、毎年11月の下旬に開催される「久下田町のいたどまち」というのがあって、
これは真岡市となった現在でも盛大に開催されているそうだよ!
音楽イベントを初めとして様々な分野を越えて積極的にコラボレーションを図っていて、歴史と現代を融合させて開かれているところが特徴だね☆


 

あと、何と言っても忘れてはいけない祭事として、日本一の生産量を誇っているイチゴをテーマにした「二宮イチゴ祭り」というのは外せないよね☆
名前こそ「イチゴ祭り」と銘打っているけれど、確かにお祭りの雰囲気も出しているもののメインのイベントはイチゴ狩りなんだよ!
日本一のイチゴの魅力を全国にアピールしようっていうのがそもそもの趣旨で、道の駅にのみやが主体となってお祭りを盛り上げているよ!
もちろんこのお祭りも、「真岡イチゴ祭り」と名前を変えて二宮の魅力とともに開催されていて、イチゴ狩りを楽しむお客さんたちですごくにぎわいを見せているんだって!
他にも、イチゴを使ったスイーツや郷土料理の販売なんかもされていて、ものすごく活気にあふれているよ☆


 

言わすと知れたイチゴの産地としての顔を持ち、二宮金治郎ゆかりの地とともに歴史を紡いできた町、二宮町。
ところで、栃木県はよく東北地方なのか関東地方なのかと結構論議というか活発な意見が出されることも多いんだけれど、
その証拠に東北地方に接している地域では東北弁を操る県民もいるかと思えば、宇都宮に近い地域では俗に言うところの標準語をしゃべる県民が混在しているという、何とも不思議な県なんですよね!
もちろん、行政区分では立派に関東地方なんですけど、上で書いたようなことが現在でも実際に起きているっていうから、
関東地方なのか東北地方なのかってな論議がしばしばされるんでしょうね☆
今回取り上げた市町村が合併前のものなので、今回は市町村のページに通じる直通リンクはありませんが、代わりに二宮町のことが紹介されているウィキペディアを貼っておこうと思います!


栃木県二宮町



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