今月の市町村


 

2016年も早くも4分の1が過ぎて、2016年度の幕開けでもある4月となりました。
新年を迎えたときも、初心に帰ってことしこそはこれをやるぞとか意気込んで目標を立てて実行するも、
2月・3月になるにつれてだんだんなあなあになってきてしまい、桜の咲く頃になってもう一度目標を立て直すという経験は、誰もが必ず一度は経験したことでしょう!
と他人事のように書いている自分も御多分に漏れず何度か経験してしまったんですが、新しい年を迎えるときよりも、新年度へ切り替わる時の方が自然と背筋もぴんと伸びて、 適度な緊張感を感じることができるので、1年でいちばん好きな時期かも知れませんね!
各企業での入社式、テレビやラジオの大きな番組改変、そして市制施行や大きな制度などが切り替わることもこの時期ならではのことですが、
十数年も続いた長寿番組が終わってしまうなんてお知らせを聞くと、かなりの勢いでショックを受けてしまいますよね。
それから、去年の北陸新幹線・上野東京ラインの開業に引き続き、今年は3月26日に北海道新幹線の開業で、
これで北海道から鹿児島まで新幹線でつながったことになりますよね!
でも、聞くところによると北海道新幹線が開通したのはいいけれど、利用者が減少してしまっているなんて悲しいニュースもあり、
個人的な意見ですが少々開業を急ぎすぎたのかなぁなんて思ってしまいますが、皆さんはいかがでしょうか?


 北陸新幹線が開通したときもこのコラムは北陸特集を組みましたが、北海道新幹線の開業祝いということで、
特集までは難しいにしてもせっかくなので北海道まで足を延ばしてみようかと思っています!
 NACKN うわぁー何年ぶりだろうなぁ?確か、これまでで北海道を訪れたのは2回あって、それこそ函館市と旭川市だったなぁと思うんだけど!
 AMATY そうそう!それにしても、函館市を訪れたのは2004年のことなのに、よく覚えていたねぇ!
 NACKN だって、そのときもちょうど4月で、エイプリルフールだとか言っていきなり掲示板に、
「このページを今日かぎりで閉鎖する」だなんて書いて、かなり読者を惑わせたのと同じ日だったからさ!
 NACKN わっちゃぁー!そんな昔のことを持ち出されちゃったよぉ(TT)まぁでも、幸いにも4月1日だったのが救いだね!
ということで、2031(平成43)年には札幌まで延伸開業されるという北海道新幹線ですが、当面の間の終着駅である新函館北斗が所在する北斗市を取り上げてみましょう!
 NACKN へぇー、新函館北斗駅って函館市所在じゃなかったんだねぇ!
きっと隣接はしているだろうけれど、東北新幹線が延伸された形だから、東京から終点の新函館北斗駅までは4時間あまりはかかってしまうねぇ!
 AMATY そうなんだよねぇ!それに、北海道新幹線は途中在来線区間を走行するとも聞いたことあるよ!
 NACKN んー、それも北海道新幹線の特徴の一つで、青森県の新中小国信号場〜北海道の木古内駅までは、
JR北海道の鉄道路線である「海峡線」との併用区間なんだよね! 新幹線が在来線と併用するのは、これが初めてなんだとか。
うわぁー、目の前に海が広がっているぞぉー!こりゃすごい(@@)


 

北斗市ってどんなところ?


 北海道には独自の行政区画を以ていて、その一つに「総合振興局」という道内各地に置かれている区域があるんだよ!
北斗市は、北海道南部の渡島半島に位置する渡島総合振興局にある市町村で、2006(平成18)年2月に旧大野町と旧上磯町が合併して、誕生した市町村だよ☆
2006年に市制施行して、2016年でちょうど10周年にあたる年に北海道新幹線が開業したのも、何かの縁かも知れないね!


 亀田郡の旧大野町と上磯郡の旧上磯町は、ともに漁業、農業、商工業を中心とし発展してきたところで、
西部は山岳地帯であるのに対して南東部は平野が広がり、何部が函館湾に面していることもあって、海と大地に恵まれた都市でもあるね!
対馬暖流の影響で海洋性の気候だからか、降雪量も道内でも少ない地域という特徴があり、比較的温暖だからか暮らしやすい地域としても取り上げられる機会が多いみたいよ♪


 

へぇー、北海道って何処へ行ってもものすごく寒いってイメージがあるけど、暖かい地域ってのもあるんだね☆ところで、この北斗市という名前の由来がむちゃくちゃ気になるんだけど?


 確かに、北斗市なんて響きだとなんだか強そうで、団結力がしっかりしていそうなイメージを持つよね!
上の市の紹介でも触れた、「渡島総合振興局」は2010(平成22)年から発足された組織で、これ以前は「渡島支庁」という組織だったんだよ!
で、その支庁の中部に旧上磯町と旧大野町が、存在していたって訳なの!


 

ちょっと話が脱線したけれど、合併して新たな市町村になるってことで、市の名前を一般公募を実施したんだって!
それで、テーマ別に選考した後に合併協議会の委員の投票で決定したのが「北斗市」ってことなんだ!
公募の中でもこれがいちばん多かったみたいだけど、この名前には北の空に光り輝く星のごとく、独自の輝きをもちつつも個性を失わない街づくりという思いが込められているんだって♪
「小さな星がかたまりあって1つの核をなす」というのが北斗という言葉の語源だと言われていて、
それと同じように大野町と上磯町の輝かしい2つの特性が程よくまじりあって、立派な町づくりを進めていきたいという市民の思いもこの前に込めたそうだよ!


 

こんな風にひも解いてみると、北斗七星も小さな星がかたまりあっている星座だけど、
このかがやきをうまいこと市の発展とひっかけているところが斬新だよなぁと純粋に思えたよ!
ひらがなやカタカナで表記する市名にもそれ相応の意味があると思うけれど、こういう斬新なアイディアもぜひ今後につなげていって欲しいなぁ☆


 

ワオォー、実に分かりやすくてそれでいて団結力が強そうないい市名だね!それはそうと、この市が始まりになったものって何かあるの?


 最近は変化球が多いけれど、今回のはどっからそんな情報を得てきたのかというくらい史上最強の変化球だなぁ(*_*)
それでも、北斗市となってからはまだ歴史も浅いしこれといった出来事はないんだけど、
歴史をぐぐーんと遡ればちらほら出てくるみたいだよ!


 

中でも代表的な出来事として、日本国内初の男子修道院である「トラピスト修道院」が、1896(明治29)年に設立されたんだよ。
ここは、フランス・オランダ・イタリア・カナダの修道士によって創設されたところで、 厳律シトー会(げんりつしとうかい)の修道院として、酪農や農耕に特に力を注いだんだって!
戦後になって、この修道院で作られたクッキーとかバターが、北海道の代表的な名産品として現在でも人気が高いんだよね!


 

さらに、1872(明治5)年にその頃置かれていた日本の官庁である開拓使によって創設されたのが、「茂辺地煉化石製造所」(もへじれんがせきせいぞうしょ)なんだよ!
日本各地には多くの煉瓦製造所があるけれども、北海道ではこの製造所を皮切りに煉瓦造りの建築物が点在するようになり、
中でも旧金森洋物店として使用されのちの市立函館博物館郷土資料館と函館支庁書籍庫は、いずれも北海道指定の「有形文化財」の指定を受けているよ。


 

いずれも、元をたどれば函館市が始まりとなっているとも受け取れるけれど、正確にはこれらを北斗市が受け継いでいると言ったほうが正しいのかも知れないね。


 

なるほどねぇ!合併を繰り返して現在の市町村が受け継ぐなんて例も少なくないよね!じゃぁ最後に、この市の特産品を教えて?


 うん、この市は特に漁業を盛んに行っている旧上磯町と大野町の特性をそのまま引き継ぎ、
この市を代表するものの一つに海産物では「ほっき貝」という貝が有名だね。
新幹線開業に合わせて、調理法も多彩なこの貝を使った料理もいくつか生み出されていて、新鮮素材のアイディアメニューとして広くPRが行われているんだって!


 

他には、農業としてはトマト栽培がものすごく盛んで、特にトマトジュースは絶品らしいよ!
さらに、上磯地区で生まれた北海ウドはアクが少なく食べやすいと評判だし、柔らかくて風味もいいとされる塩蔵わかめも、この市の特産だよ!
さらに、トラピスト修道院で作られているバターやクッキーなどのトラピスト製品も、道内でも知られている特産品だね。
農業・漁業ともに盛んだから、特産品も自然と幅広くなっていくんだろうね☆


 自然の宝庫でもあり、歴史を受け継ぎながら発展し続ける都市、北斗市。
ところで、今回は北海道の北斗市を訪れたけれど、漢字は違えども同じ「ホクト」と読む地名が、山梨県にもあるんだよ!
こちらは「北杜市」と書くんだけど、清里高原を初めとする豊かな高原がたくさんある地ですよ。
こちらの北杜市については、来月このコラムで取り上げてみたいと思っています☆
北斗市に関する詳しい内容は、北海道北斗市ホームページ へどうぞ。

祭事・見どころ・特産といった項目が別ページにまとめられており、見たいときにすぐ見られるという仕組みになっているのがいいですね。



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