今月の市町村


 3月に入ると、必ずいつもにも増して意識することがあります。それは、東日本大震災から間もなく3年が経とうとしていること。
あの日、東京都心でも震度5強を観測するほどの大地震で、当時所沢へ通っていた私はこのまま駅で一夜を明かすのかと覚悟していましたが、
近くに住んでいた友人お宅に泊めていただき非常にありがたかった経験から、改めて人とのつながりの大切さを再認識した出来事でした。
月並みの言葉しか送ることができないことが少々歯がゆいですが、被災地の皆様が1日も早く通常の生活に戻れますようにと、毎日祈らずにはいられません!
それに、東北原産のものに触れたり購入したりすることも、間接的ながらも貢献の大きな1歩なんじゃないかとも思っています。


 

さて、このコーナーでも4か月に1度埼玉県を訪れていますが、ここ関東地方でも2月に記録的な大雪が降ったんです。
それも2週連続で、都心でさえ27センチというのは45年ぶりなんだとか。(@@)
 NACKN うんうん、ほんっとあの雪はびっくりしたよ!大雪になるとは再三言っていたけれど、まさかあんなにどかどかと積もるとはね!
 AMATY 私も、まぁー積もっても5センチから10センチくらいだろうなんて軽く考えていたら、
いやぁーとんでもない!30センチ近い雪を見て思わず茫然としてしまったよ!
 NACKN でも、雪国出身やそこに住んでいる人たちからしたら、「これ仕切りの雪ぐらいで何を弱音をはいてるんだ!」なんて思われているかも知れないね☆
 AMATY それでも、小学生の頃は大雪が降って警報が出ると学校が休みになっていたから、それがちょっぴり楽しみだったなぁ!
 NACKN うわぁーなんて不謹慎な!
ということで、雪とは真反対の夏に特に多くの観光客でにぎわっているという、埼玉県の長瀞町を取り上げてみましょう。
長瀞のライン下りがすごく有名だね☆
 NACKN ライン下りの長瀞なんてよく言うもんね!西武池袋線の飯能駅から秩父鉄道にも直通している電車も時々あるから、
池袋から1本で行けることもあるんだよね。
 AMATY そうなんだよ、本数こそ少ないもののあれは本当に便利なんだよねぇ!
 NACKN 町内にも何駅かあるみたいだけれど、やっぱり主要駅でもある長瀞駅で降りてみようか。おぉー、なんだかたくさんの山があるぞ!☆


 

長瀞町ってどの辺りなんだろう?


 長瀞町は埼玉県の秩父盆地の北端に位置している市町村で、埼玉県の市町村の中では東秩父村に次いで2番目に人口が少ない市町村でもあるんだって!
町の中央を縦貫して荒川が流れていて、30.40平方キロメートルある町の面積の60%を山林が占めている豊かな自然に恵まれたところでもあるんだよ!
明治44年に秩父鉄道が開通すると、これまで農業を中心として発展してきたこの町だけど、商業や工業の驚異的な発展に合わせるように
観光客も大幅に増加したことから、「関東の耶馬溪」とか「秩父の赤壁」という別名を持った町でもあるみたいよ☆


 

そんな変わった名称がこの町につけられていたとはねぇ!ところで、明治時代はいろいろな県に属していた町ってほんと?


 うん、その通りだよ!!明治4(1871)年の廃藩置県前後にまで時は遡るんだけれど、
この地域が長瀞と呼ばれるずっと昔、明治元年には岩鼻県という県に属していたところなんだよ。
そして、廃藩置県が行われた明治4年には当時の群馬県と入間県それぞれの地域だったからか、しばしば混乱が起きていたなんて話も聞いたことがあるよ!
現在では、以前ほどではないけれど市町村合併が頻繁に行われていたけれど、廃藩置県が行われた頃は
いわゆる県の統廃合をかなり繰り返していたもんだから、同じ地域が別の件に属するという現象はそんなに珍しいことでもなかったらしいよ!


 

この頃の埼玉県の区域には、埼玉県と熊谷県という二つの県が存在していたんだけど、明治9(1876)年に併合されたことから、この地域も埼玉県の地域となったんだよ!
のちに、町村制が施行されると野上村と樋口村と白鳥村という三つの村が誕生し、昭和47(1972)年11月、
長瀞町として新しいスタートを切ってそれが現在に至っているんだよ☆


 

岩鼻県、入間県、群馬県、熊谷県の四つの県に属したのちに埼玉県になったなんて、それだけこの地域の歴史を感じるものがあるよね!


 

うわぁー、そんだけいくつもの県に所属していたら、それでなくても頭が混乱しそう!!長瀞と言ったら、やっぱりライン下りかなあ?


 確かにライン下りも有名だけれども、その前に荒川の上流部にある「長瀞渓谷」は、この町とは切っても切り離せないほど重要な場所なんだよ☆
この渓谷は国指定の天然記念物としても有名で、そもそも町の全体が県立長瀞玉淀自然公園の区域でもあるんだって☆
上長瀞から延びている高砂橋に向かう荒川の両岸の一帯は、名勝や天然記念物保存区域としての指定を受けているところで、
岩畳や秩父赤壁といった多くの天然記念物を見ることができる区域になっているんだよ!
日本全国各地にも様々な川下りがあるけれど、この長瀞ライン下りもまた非常に多くの観光客で毎年にぎわっているところだよ!


 

また、県指定の天然記念物である多くの化石が展示されている「埼玉県立自然の博物館」も、長瀞を代表する観光スポットの1つなんだよ!
埼玉県の博物館の中で唯一の自然化学博物館として親しまれているところで、元は「埼玉県立自然史博物館」と言われていたところだよ!


 

また、町の代表的な祭事では火と水の祭典として毎年8月15日に開かれている、「長瀞船玉祭」も、なかなかの見ものらしいよ♪
水難者供養として始まったお祭りみたいだけれど、供養の灯籠が流されて渓谷に打ち上げ花火が響きわたるというから、ものすごく迫力もありそうだね♪


 

天然記念物の宝庫を抱える観光都市、長瀞町。
この町と同じ秩父郡に属する皆野町というところがあって、ここと長瀞町が合併に向けて話が進んでいたんだけれど、
あと一歩ってところで新町の名称がなかなか決まらずに結局折り合いがつかなくなって、2005(平成17)年3月に合併協議会が解散してしまったんだって!(@@)
新しい市町村の名称って、本当に大事なんだなぁってことを改めて痛感させられた出来事でした。
ちなみに、皆野町の住民は秩父市との合併を強く望んでいたとか…?!
長瀞町に関する詳しい内容は、長瀞町ホームページ へどうぞ。
町の紹介がとにかく詳細に書かれていて、「溌剌長瀞」というサブタイトルも、なかなかマッチしているページですよ☆



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