見知らぬ土地での不安は大きいぞ!


 

私なんてもう年がら年中ちょっとした勘違いから同音異義語なんかの変な思い込みの連続かもなんだけれども、その中でも小学生の頃にとんだ思い違いをしてしまったおかげで見知らぬ地へ連れて行かれてしまった経験がある。
あぁーいやいや、決して誘拐されたとか強盗に襲われたとかそんな深刻なことではもちろん無いのでご安心あれ☆


 

日本全国の視覚障害者のほとんどが利用しているであろう
日本点字図書館
に出かけ用事を済ませて帰り道でのことでした。
その頃は当然まだ実家なのでどうしても新宿を通らないと帰れないんだけれど、そこから中央線という電車に乗ってしまえばあとは歩きなれた道。
まだ小学生だったし新宿駅は母親とはなんども歩いていたけれども、そこを一人で歩くのは当然初めて!まるで「初めてのお使い」にでも出てくる子供のような心境だった。


 

案の定ちょっと迷ってしまったものの目的のホームにたどり着いた……と思いきや、そこは埼京線のホーム。
「ありゃぁー!なんか聞いたこと無い電車が通ってるなあ」とちょっと不安になった。中央線は都心から西東京を走る電車だけれども、なぜか家族の影響からかほんのちょっとだけ漢字の知識があった私は、「まてよ!この埼京線も西の東京を走る電車なんじゃないか!そんならこれでも家に帰れるじゃん!」と思い込んで電車に乗り込んでほっとした☆
この時からすでに勘違いしてて違う路線で見知らぬ地に連れてかれる始まりであることなんてつゆほども知らないで。(苦笑)


 

多分その電車は再三行き先をしゃべってたのかも知れないけど、無事に電車に乗れたこととこれで帰れるっていう安心感からおもいっきり眠りこけてしまい気づいた時はもう時すでに遅し、ぜんぜん聞いたことの無い駅名のアナウンスが……。「次は武蔵浦和、武蔵浦和」。
「ヒェェー、なな、なんだぁ?今 浦和とか言ってたよねえ!」慌てて飛び起きて降りてみるも、もちろん聞いたことのない駅名だったのでもうおろおろ!!
近くに駅員さんが居てくれてそれまでの一部始終と自分が帰るべき駅に行きたいということを話して、当時では珍しい乗り換えの各駅に連絡を取ってくれてどうにかこうにか無事に実家までたどり着くことができた。
その後、私のあまりにも遅い帰りを心配していた母親からこっぴどく叱られたことは言うまでもない!(TT)


 

そう、当然この電車が西東京になんて行く訳がないんですよね。その時、埼京線が埼玉に向かう電車だったということを実際連れてかれて初めて知ったのです。
今でも時々埼京線に乗ると、あの頃のことをよく思い出すんですよね!
今みたいに携帯電話なんて普及していなかったし、小学生だったしぜんぜん知らない所へ連れてかれてしまって、その時の不安ったらなかったなあ!
このことが起きてからしばらくは、埼京線内のアナウンスに「東京方面にはまいりませんのでお乗り間違いの無いようご注意ください!」というのが流れていたらしいです。ああ恥ずかしい!(恥)
皆さんも初めての所へ出かける時は、しっかり下調べともしも迷ったらその時の状況の確認を念入りにしておきましょうね☆


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